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凹凸のある外壁 が印象的なデザインの家。
フランク・ロイド・ライトの手作りスクラッチタイルが放つ櫛引の素材感 、陽の当たり方によって 表情を変える豊かさを 、木材を使って表現したく試行錯誤した末に個性的且つスタイリッシュな壁デザインとなりました。
採用したのはプレーナーを通していない 杉の小割材 。そしてグリーン材 を使うことで、大小様々な杉材が時間をかけてゆっくりと 乾燥しながら建物の外皮として馴染んでいく経年変化もデザインに取り入れました。
「ハイテクノロ ジーの代償として、置き去りにしてしまっていることすらほぼ無意識になってしまっている 、木 材が放つ本来の美しさや表情を子供達に見せてあげてほしい 。」と、建て主に伝えて引き渡した。
土地が広いので建物だけでなく土地全体で考えて欲しい、真新しい斬新な感じではなく、田舎の風 景に似合う建物を考えて欲しいとの施主からの要望がありました。
建物の素材感が良くても 、住まいとして住み心地が悪ければ意味が無い 。
機能面でも快適な住環境を作る事を大前提に、まず温熱環境として 屋根は置き屋根による二重屋根を採用しました。
最外層は天然スレート。 天井内部に施 した300mmの断熱材と置き屋根による空気層の効果により、夏場でも屋根からの輻射熱は無く40坪の室内空間は8帖用のエアコン一台で事足りる構造となっており、外皮計算によりG1グレード相当の断熱性能を批准しました。 結果、快適な住環境と省エネを実現できる空間に。
また、450坪近い敷地には、建て主の意向もあって、畑、花壇、ゴルフテラス、スケボー パーク、バーベキューテラスが広がっています 。
その中心にこの建物は立ちますが、玄関以外にも色々な所か ら家族や来訪者が出入りし各々が好きなように時を過ごすことで 、土地全体で皆がこの家を味わう事が出来る空間に仕上げています 。
人が自然に集まる開放的な空間に仕上がったこの家を見て、「家というより 、この町の拠点だな」と言っていただき、「FUNYU BASE(舟生の拠点)」という作品タイトルを建て主自身からプレゼントしてもらいました。
外壁と同じデザインを内部空間にまで回り込ませている。 凹凸の壁とその壁た織りなす陰影それ自体を内装仕上に見立てる。
木と漆喰と和紙で仕上げられた内装。 起伏に富んだ内部空間だが、フローリングを斜めに張ることでひとつながりの空間としてまとめている。
ゆったりとした敷地なので、建物をコンパクトにまとめる必要がない。 空間の部位ごとに最適な場所で繋げていき、それぞれの空間は最適なボリュームとして配置していった結果、このようなリズミカルな雁行配置も外観となった。 その全体を凹凸の壁が包み込み全体の調和を図りつつ、真ん中あたりにアクセントとなるような漆喰壁を配置している。
幼馴染の和紙職人にオーダーで壁紙用の和紙を漉いてもらった。 木のナチュラルな色合いの中で、藍色の壁面が際立つ。 正面の小さな障子窓を開ければ、ちょっとした文机になる。
「月見酒をしたい」という建主の要望を叶えるべく湯船からの視線に合わせた地窓と、湯船に浸かりながら細かい照明制御ができる特注の電子回路が組み込まれた浴室。 内装は十和田石と青森ヒバ。
脱衣室から寝室に抜ける廊下がファミリークローゼットになっている。 家事動線に特化した廊下。
玄関脇のパントリースペースからキッチンスペースまでが逆L字になってつながっている。 個室のような仕切られてはないが、配置を工夫することでリビング側からはパントリーの中は見えない。 写真左奥が脱衣室となっており、その奥に家事動線のファミリークローゼットが続く家事動線空間。
スイングするために必要な上下左右の余白空間、打点からネットまでの距離、建主のイメージするゴルフネットサイズなど綿密に検討を重ねた結果できあがった空間。 独立した工作物とするのではなく、間取りの一部として組み込み、凹凸の外壁によって仕上げている。 建物側にゴルフネットを配置し、庭にはアプローチグリーンを配置する計画。