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設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当
60代と40代のUさん親子が心地よく暮らすために4つのことを考えました。
1)中庭をつくり、LDKの日照とプライバシーを確保する
敷地の南側にUさんの寝室を配置し、中庭を設けることで1階LDKへの日照とプライバシーを確保しました。
2)親と子の距離感を適度に保つ
息子さんの寝室からは中庭を介してUさんの寝室を臨むことができ、適度な距離感を保ちながらもお互いの気配を感じ取れる間取りとなっています。
Uさんは1階で暮らしを完結することができ、40代の息子さんは食事とお風呂以外は2階で完結するプランとしました。
また、ご近所さんを招いて茶会や食事会をすることも多いと伺い、息子さんがLDKを通らずに出入りできる動線を確保しました。
3)木製サッシでアクティブに暮らす
アルミサッシに比べ断熱性能が格段に高い木製サッシ。
中庭に面した窓を木製サッシにすることで、断熱性を確保しつつ、開放感のある大きな窓を実現することができます。
また、南北2面の引き込み窓を開け放てば、寝室〜中庭〜LDKが一体空間となります。気持ちの良い季節、家での暮らしをよりアクティブに楽しむことができるでしょう。
4)床下暖房レガレットで暖かく過ごす
ほとんどの時間を1階で過ごすUさんが心地よく過ごすために、床下暖房レガレットを採用しました。
床下空間に張り巡らせたダクトに暖かい空気を循環させ、基礎コンクリート全体を温めることで、床下からのじんわりとした輻射熱を得るというシステムです。
トイレやお風呂の下のコンクリートも温められるので、ヒートショック対策としても有効です。
古希(70歳)を目前に控えたUさんは、23年前に義父が建てた二世帯住宅(延床50坪)に息子さんと2人で住んでいた。大人5人が住むためにつくられたその家は、使わない部屋がいくつもある上、広すぎる庭も悩みの種だった。
心も体も元気な今、これからの人生をより豊かなものにしようと一念発起し、こぢこぢに建て替えを依頼する運びとなった。
中庭に面した窓を壁の中に引き込める木製サッシにしたことで、寝室・中庭・LDKが一体的な空間として使用することができるようにしました。
季節の良いときには窓を全て開け放し、中庭の自然を満喫しながらご近所さんたちとの時間を楽しめるようにしました。
時が経つにつれ家族の人数は5人から2人となり、私が70代になった折、家を小さくし、庭もなんとかしなくてはと思い始める様になりました。
日頃から何かとお世話になっている知人のTさんご夫妻に相談したところ、こぢこぢ一級建築士事務所の小嶋さんを紹介していただきました。
小嶋さんにお会いし、私共の希望は「家はコンパクトに、庭はできるだけ手がかからないように」とお願いしました。
打ち合わせを何回も行い、中庭にデッキのある家の設計が出来上がって素敵な家だなと思い、完成が楽しみになりました。
初春に入居し、春から夏そして晩秋になりましたが、リビングから中庭を見ていると、ゆったりと季節の移り変わりを感じることができ、この家の仕上がりにとても満足しています。
リビングには小嶋さんが選んでくださったソファーやダイニングセット、アンティークキャビネットが空間にとてもマッチしていて、センスの良さに感激しています。
入居してしばらくの間、コロナ禍によって、ご近所さんとのランチやお茶会ができていませんでしたが、ここへ来てようやく再開することができました。
中庭を眺めながら仲間と過ごす時間は、ささやかな日常の楽しみとなっています。
我が家の工事に関わってくださった方々にはとても感謝しております。
ありがとうございました。
季節の良い時は窓を開け放すが楽しみ
シックな外壁に植栽が引き立ちます
削りレンガタイルの風合いが絵になる
向かいの寝室のブラインドを閉めると雰囲気が変わる
家具は全て設計者がコーティネート
シックな外壁に植栽が引き立ちます
植栽+天然石=本物の空気感がにじみ出る
中庭からの光が視線を誘う
中庭からの光が降り注ぐ玄関
次の景色への期待にワクワク
LDKの入口扉は框組
中庭とのつながり
全開口サッシで中庭と一体化
ダイニングの空気感を引き上げるアンティーク家具
高齢の人にも優しいエッジのテーブルと椅子