注文住宅

都幾川縁りのハイブリッド・ハウス/Onさんの家

面積:

174㎡

費用:

4000万円

エリア:

埼玉県比企郡ときがわ町

実施時期:

2012年

内容:

https://m.youtube.com/watch?v=OVW7uQiPh24
この家をガラス張りの見えすぎの家として捉えるか、日本の縁側が回った民家の延長としての近代和風と見るか・・・建築好きな方なら「ナルホド!」な住まいです。そしてなにより昼と夜、季節によって違いを見せる大景観を眺められる・・いえ身を置いての自然との一体生活は、プライスレスな終の棲家です。

都心から約50㎞、埼玉県北西部を流れる一級河川の都幾川(ときがわ)の渓流沿い、北岸に接した約220坪の敷地(原野、田畑を含む)に建つハイブリッド構造(鉄+木+ガラス)の家です。

還暦を挟んだ夫婦と犬2匹が都心より移り住み、終の棲家として生活の全てが円滑に行なえるよう、又、眼前を流れる都幾川の清流や、秩父山系に連なる山々を背景に、自然溢れる周囲環境の四季、移ろいをたっぷりと満喫できるよう、可能な限り既成概念に囚われる事無く開放的で、且つ、安全な空間を創り出しました。還暦を挟んだご夫婦と犬2匹が都心より移り住み、終の棲家として生活の全てが円滑に行なえるよう、可能な限り既成概念に囚われる事無く開放的で、且つ、安全な空間を創出する事を心掛けました。

建物外壁に開閉機能を全く有しない為、2階床から外にはねだした床部分に通風、換気機能をもたせた水平ルーバー状の開閉機構を創出し、温度差による重力換気によって屋根トップサイドに設けられた強制換気装置から排気する…換気システムを装備しています。

都機川に沿ってはしる県道から、河原へと下りてゆく枝の路。この家と最初に出会うアプローチとなります。

通りから河原へと下り、そこから一階が駐車スペースを抱えた高床式の住居スペースへとアプローチしてゆく

さて、いよいよ入室です。
玄関に段差を敢えて設けず、仕上げの違いでスペースを意識させることが選択されました。なかなか仕上げに悩んだところ。

玄関を入ると、県道側の北廊下は非常に閉鎖的です。
収納棚や、簡易ベッドなど機能的な小さい住宅要素が集められた北面の内壁となっています。
また北廊下からも各部屋への入り口があります。画面の中央、先に見えているのはダイニングコーナーの長いテーブル。

北廊下から見えていたダイニングテーブルは4m長のパーティー可能なサイズ。
北西端よりリビングスペースを通して南東方向の景色(河川敷周囲)を眺めている。蛍の舞う清らかな景色を眺められる。

ダイニングスペースの北東の端からは、キッチンブース(正面)とその左側のガラス張の南廊下が見えます

ダイニングを回り込み、リビングスペースとなっている南東の端から玄関を振り返る。画面左にガラス張の南廊下、キッチンブース&カウンター(正面)となっている。

リビングから南廊下、西方向に進みます。北廊下はプライバシーを守るように閉鎖的だったのに対して、南廊下は眺望を取り入れるガラス張り。そんなガラス張り東南西は全てカーテンが回り巡ります。

左下は床面通気蓋(開いている状態)です。そして右壁はキッチンブースへの入り口が見えます。北廊下と南廊下に各室が入口を持っています。

キッチンブースよりSUS製流し台を通してリビングスペース方向を見ています。キッチンと同じ広さの食品庫があります。

西廊下の北より南を見ています。画面左は水回りのコーナーの入口。中央床には床面通気蓋(閉じている状態)です。

2階洗面水廻り(WC、洗面洗髪台、シャワーブース等)周辺を見る

川岸より見上げる南正面外観、夜景

南西側道路面より見る外観、上は居住部分、下は1階ピロティー、右端は都幾川河川敷

対岸より見る南東面外観と敷地周囲の環境

この住宅事例を手掛けた建築家

森 大樹/小埜勝久

建築家 / @埼玉県

●住んで戴きたい家の為に・・・  環境に優しい家、住まい手に優しい家とはどの様なものでしょう?人類の家づくりの歴史は、現代のような設備機械の無い時代が長く、基本的な性能を高めることの工夫の歴史でした。我が国では屋根の深さ、断熱材と耐火の役割を持った左官壁、季節に応じて使い分ける建具の多様性に至る歴史に他なりません。左官壁は今や断熱材に置き換えられる様になりましたが、建築は最も信頼のおける基本性能の寿命の分だけ、環境に適応してきました。そうとは言え、設備に頼らないわけにも行きません。それなら私達は先ず、古来の建築の建て方に学び、まず基本性能を充実させる事を考えましょう。半端な建築では設備機器に負担をかけ、設置費用の分を取り戻すかそれ以前に、それらの省エネ設備の寿命は尽き、次の世代に資産価値として残すにも残念な結果を招いてしまいます。それにも関わらず、環境に優しいという建築は、設備機器だけが関心事となっているようでは本末転倒です。設備機器の設置は後でも可能ですし、これからも値は下がりますが、建築工事は後になるほど高くつきます。敷地の余裕が許す限り、屋根をしっかりかけ、断熱性能をしっかりあげ、機械に頼らない、エネルギー消費に頼らない住宅を作りましょう。 【 これからの建築は、燃費も考えて住んで欲しいと思います。そして、いつまでも価値のある住まいで健康に生活してもらえる家をこれからも提案したいと思います。】

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