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古い石積みの擁壁が残る閑静な住宅街に建ちます。
ゆとりのある敷地でしたが道路との高低差を克服してガレージとアプローチを計画することは、コストと構造の安全性、さらに様々な法令をクリアーしなければならず非常に難易度の高い計画でした。
多摩川を越えて遠く富士山を眺望する立地を活かすことは当然ですが、隣接する住宅からの目線を遮り、安心して住まえるプライバシーの確保も重要でした。
さらに水平に眺望に向かって延びる開放感と同時に、身体の尺度から生まれる安心感と籠もり感のある空間も重要視し、家のあちこちにコンパクトな居場所を発見出来るきっかけも散りばめました。
眺望を得られる開放的な家の多くは、展望台的な透明性を持つことがあり、外部から丸見えになるために、いつもカーテンやブラインドが閉じた閉塞的外観になりがちです。この住宅では外部からの目線を効果的に切るためにサービスバルコニーを巡らせ、庇による影も相まって外部からは除かれる心配を軽減しています。さらに日射のコントロールや、風雨や体調に応じて開放感すらコントロール出来よう、リビングは障子で囲いました。
和風というスタイルを越えた、和の機能性と環境への配慮が融合した意匠が実現しています。