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正面に一級河川、横には大樹が茂る崖に接する敷地に建つ変形敷地に建つ住宅です。とりわけ崖地側は苔がむして湿気が多く、一般的には敬遠されますが、この住宅ではその風景を生活のシーンとして取り入れるために、大開口部を崖に向けて設けました。一方で河川への開放的な風景も魅力的ですので、それぞれの風景をそれぞれの居場所から楽しめるように、柔らかく分節し、場所ごとに変化のある生活を楽しめるようなプランを提案致しました。
正面の道路からの目線は敷地の段差のお陰であまり気になりませんが、可動式の格子戸を設けて、視線や西日のコントロールを行うとともに、外観に奥行きと趣を与えています。
子供部屋は吹き抜けに面していて、見下ろすとダイニングやリビングがあります。それぞれ、河川や崖の森が隣接しているので、一望するといろんな風景を眺望することが出来ます。 一般的に子供部屋は隔離されていることが多いと思いますが、もちろんそれは良くありません。家の持つ特性から、心地よいと思われる光や風景は、家のどこに居ても感じられる一体感と、一方で適度は分節を与えることが重要です。
前面の道路からの夕景です。眺望を得るために大きな開口部を設けていますが、西日対策や視線のコントロールのために開放可能な格子戸を計画しました。夕景になると格子を介して内外が繋がり、建物の外観に奥行きと趣を与えます。印象的な外観が街並みを風景へと変化させます。
森に隣接したリビングルームです。正面の道からの目線を遮るため、構造を兼ねたルーバー状の壁を敷地に沿って立てました。大樹を介して終日気持ちのよい木陰が降り注ぎ、その気持ちよさを取り入れるために天井は高くしました。
川に向かうダイニングキッチンです。一枚板を切り抜いたキッチンテーブルがそのままダイニングテーブルとなっています。