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高低差が10m以上という急斜面に建つ別荘。
視線の先には絶景の水平線が、そして西には富士山を望みます。
外観は出来るだけ大人しく、そしてシンプルな切妻形状の屋根を低く深く庇を張り出し、壁は無くして外周部全てを格子で囲みました。
海側に出ると傾斜にそった階段状のテラスが海に向かって広がっています。
まるで平屋の様にみえるシンプルでシャープな外観ですが、この奥には崖に沿って地下2階建てとなっています。 格子の外壁は障子とセットになっているため、中は見えませんが行灯のように街並みに趣の有る風情を提供しています。
障子と格子に包まれたダイニング空間の横には、深い庇に護られた縁側があります。そしてその先に海へと続く広大な階段テラスが続いています。縁側とそこに立つ列柱は、日本の古典的な民家にある風景として馴染み深いものですが、ここでは全面開口可能な引き戸を開けたときの、屋内と屋外を隔てる結界として機能しています。
絶景の海に向かって、地形に沿うようにして階段テラスが下がってゆきます。ここは様々な使い方や時間の過ごし方を許容する空間です。庭と言ってもよいと思いますが、むしろ家の延長、部屋の一部のようなものかもしれません。