注文住宅

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜

手掛けた建築家

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)、土地・物件探し、その他を担当

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (アプローチから見た外観)

アプローチから見た外観

前面道路から見た建物外観と、前庭の風景です。里山の小道をイメージしたアプローチの左右には、葉の小さいコグマザサをグラウンドカーペットとして、春・夏・秋それぞれに咲く山野草を点景として植えました。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (リビングの本棚)

リビングの本棚

天井の高いリビングルームは、ハイサイドライトからの光で常に明るく保たれています。壁の造り付け本棚は、圧迫感を和らげるために上部のボリュームを抑えています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (リビングの書斎コーナー)

リビングの書斎コーナー

リビングの一角に書斎コーナーを設けています。 ハイサイドライトでいつも明るく、上部の小窓で2階のリビングとも繋がっています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (リビングから見たダイニング)

リビングから見たダイニング

リビングからダイニングを見ています。緩やかに繋がるリビングとダイニングは中庭に面しています。 天井の高いリビングは、上部の小窓で2階のリビングとも繋がっています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (リビングの吹抜)

リビングの吹抜

2階の小窓から見た1階のリビングです。 1階のリビングと2階のリビングは、小窓で繋がっています。 それぞれの世帯の気配がさりげなく伝わる設計となっています。 床の仕上げは持ち込み家具の色合いに調和する焦げ茶のコルクタイルとして、高齢者への安全性も配慮しています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (ダイニングから見たリビング)

ダイニングから見たリビング

ダイニングから見たリビングです。 ダイニングとリビングは緩やかに繋がっています。 部屋を閉じることなく、さりげなく場所をつくる工夫です。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (キッチンから見たダイニングと中庭)

キッチンから見たダイニングと中庭

キッチンからはダイニング越しに、中庭の風景が楽しめます。作業スペースに余裕を持たせたコの字形のセミオープンキッチンは、親子での作業もスムーズです。また手元が隠れるカウンターを設置して、ダイニングからの視線の配慮と、使い勝手を両立しています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (中庭の風景)

中庭の風景

親世帯と子世帯は、中庭を介して繋がっています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のリビングダイニング)

子世帯のリビングダイニング

2階の子世帯は、コンパクトな対面式のオープンキッチン&ダイニングとなっています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のロフト)

子世帯のロフト

子世帯のダイニングキッチン上には、ロフトを設けて子供部屋としています。 部屋を閉じることなく緩やかに繋げることで、適度なプライバシーと家族の一体感を両立しています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のダイニングキッチン)

子世帯のダイニングキッチン

子世帯のダイニングキッチンは、スキップフロアを利用したコンパクトな対面オープンカウンター式となっています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のリビングから見たダイニングキッチンとバルコニー)

子世帯のリビングから見たダイニングキッチンとバルコニー

子世帯のリビングからは、ダイニングキッチンと中庭に面するバルコニーの風景を見ることが出来ます。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のリビングから見た寝室)

子世帯のリビングから見た寝室

子世帯のリビングは、ダイニングキッチン、寝室と連続した空間となっていますが、スキップフロアによる段差や可動間仕切り(障子)によって適度に区切られ、また緩やかに繋がっています。 リビングの書院コーナーやダイニング横の障子小窓は、1階のリビングと繋がっています。 二世帯の気配がさりげなく伝わり、必要なときにコミュニケーションをとることが出来ます。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (展望塔へと続くクライミングウォール)

展望塔へと続くクライミングウォール

子世帯の寝室には、展望塔に続くクライミングウォールがあります。 クライミングのためのハンドルは、既製品ではなく木で製作しました。モダンなデザインのクライミングハンドルは、飾り棚としても使えます。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯の展望塔)

子世帯の展望塔

子世帯の寝室からフリークライミングでたどり着く展望塔からは、隣家の屋根を越えて、360°の展望が楽しめます。 展望塔の窓はオペレーターで開閉できますので、通常は換気塔として使用しています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のアトリエ1)

子世帯のアトリエ1

子世帯のアトリエです。 専用のエントランスを設けているので、独立して使用することも出来ます。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のアトリエ2)

子世帯のアトリエ2

アトリエは、ベニヤ板を壁仕上げに使用して、工房らしいインテリアデザインとしています。屋根の形に合わせた勾配天井と、北向きに設けたトップライトが、常に部屋を明るく保っています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (子世帯のトイレ)

子世帯のトイレ

子世帯専用のトイレは、アトリエの来客用も兼ねており、余裕のある広さとなっています。高天井のハイサイドライトとガラス欄間によって、常に爽やかな明るさに保たれています。

ふたつの家族と中庭の家 〜つかず離れず適度な距離感の二世帯住宅。だけじゃない!〜 (風呂庭に面した共用の浴室)

風呂庭に面した共用の浴室

2世帯で唯一共用となっているのが浴室です。 浴室暖房乾燥機はもちろん、洗い場にベンチや手すりを設けたり、『冷たくない床タイル』を使用するなど、バリアフリーを意識した設計となっています。 ピクチャーウィンドウから、風呂庭の景色を楽しむことも出来ます。

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手掛けた建築家

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)、土地・物件探し、その他を担当

用途

自宅

居住者

二世帯・多世帯

所在地

神奈川県横浜市港北区

敷地面積

145.17㎡

敷地の特徴

旗竿地

延床面積

145.14㎡

階数

2階建て

間取り

3LDK

間取り

手掛けた建築家のコメント

設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)、土地・物件探し、その他を担当

共働きの夫婦と妻の両親が、協力して子育てを充実させるための2世帯同居住宅です。

細い袋小路の奥にある、周囲を隣家で囲まれた不整形な敷地に建つ建物は、1階はバリアフリーとして親世帯に、2階はスキップフロアの娘世帯として設計されました。
2階の床が南側に向かって段々畑のようにスキップしながら高くなっているのは、ギリギリに迫る隣家の屋根を“乗り越えて”南からの豊かな採光と通風を1階へ導くためです。またスキップする床と床のすきまに設けた小窓は、上下の世帯間のコミュニケーションを豊かにし、空調・換気のルートとしても活用しています。暖房設備は土壌蓄熱式輻射床暖房システムを採用し、冬季の空調ランニングコストを抑えると共に室内のヒートショックを解消しています。
建物最上部に設けたフリークライミングでしかたどり着けない超ミニ展望塔は、登山家の夢の隠れ家です。密集する隣家を超えて360°の景観を、そして富士山の姿を望めます。
建物の配置を工夫して、里山の小径のような前庭と、小さな雑木林のような中庭、お風呂に面した小さなフロ庭をつくることができました。密集住宅地でも外部空間を利用して気持ちの良いくらしができるよう心がけました。

家づくりのきっかけ・施主の要望

1階に親世帯、2階に子世帯というように、普段は両世帯がそれぞれ気兼ねなく生活できるよう上下階で世帯を分けましたが、親世帯の娘である子世帯妻が、それとなく両親の気配を感じ、必要な際にはコミュニケーションを取りたいということがありましたので、1階と2階の間にスキップフロアの『隙間』を設けて、両世帯が『つかず離れずの間柄』となるように工夫しています。

この事例の見どころや工夫したところ

敷地は旗竿地で不整形でしたので相場よりも安く抑えられました。そのかわり、周囲を隣家で囲まれプライバシーを守る上で不利というデメリットがありましたが、中庭を囲んで大きな窓を設置するという『コートハウス』とすることで、隣家の窓と向き合わないよう工夫しました。また、中庭は植栽を施し、混み合った住宅地でも身近な自然とふれ合える場所としました。
1階は老夫婦の住まいということでバリアフリーですが、2階の子世帯は子育て真っ只中ということで、スキップフロアの変化に富んだ空間で伸びやかに暮らせるようにしています。
天井からぶら下がったロフトや、ボルダリングでたどり着く展望塔等、遊び心も満載です。

施主の感想

子世帯妻(娘)によると、両親世帯との間は小さな障子の小窓で繋がっているので、姿は見えないものの気配は伝わり呼びかける声も聞こえるので、『便利』ということです。
1階は緑豊かな中庭に大きな窓で接しているため夏は涼しく、基礎の下全面に土壌蓄熱式輻射床暖房が設置されているため、冬は居室はもちろん、浴室やトイレ等、どこにいても寒くないのがよい、と喜ばれています。

事例の進み方

通常ですとお客様とはE-mailでの間接的なやり取りや、1〜2週間に一度の打合せ、等でじっくりプランニングを進めていくのですが、今回は同居する家族が“お客様”ということで、毎日が打合せとなりスピーディーに進行することが出来ました。また家族として最も身近に仕事を見ているからこその、私への全幅の信頼があったことも、プロジェクトがスムーズに進んだ理由と思われます。

印象に残っていること

建築家の自邸ということもあり、自分の価値観や芸術性について盛り込むチャンスではありましたが、やはり家族が暮らす家でありますので、いつもの業務と同様に、暮らしやすさを最優先で考えた設計にしました。結果としては、機能と美しさが兼ね備えた建築になったのではと思います。
竣工後は公共の賞や雑誌、TVへの出演オファーも多数頂きました。
バリアフリーとスキップフロアのミックスという珍しさや、遊び心と機能性の両立等が評価されております。

メディア紹介

『渡辺篤史の建もの探訪』(テレビ朝日)
『SUMAI no SEKKEI[住まいの設計]』(扶桑社)
『VERY』(光文社)
『住人十色』(毎日放送)
『スッキリ!!』(日本テレビ)

受賞

第55回神奈川建築コンクール

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この事例のコンセプト

この住宅の写真

手掛けた建築家

対応業務

注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地

神奈川県横浜市港北区篠原町82-23-2F

対応エリア

埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 静岡県

目安の金額

30坪 新築一戸建て

2,400〜3,600万円

60平米 フルリノベ

4,800〜6,600万円

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