注文住宅

代沢の住宅 / 11坪の店舗付住宅

面積:

103㎡

エリア:

東京都

内容:

約16坪ほどの狭小敷地。2面道路に面し、北側道路は頻繁に車が往来し、西側道路は傾斜路になって約4メートルのレベル差がある。東側隣地は敷地境界まで建物が接近し、南側は4メートル高い位置から隣家が見下ろすかたちで建っている。クライアントは30年来ここで住み続けいている5人家族であり、老朽化した住まいの建て替えを行い、さらに1階に貸店舗を確保することとなった。計画は、敷地の廻りから少しでも快適な要素を抽出して住まいにうまく取り込むことを目指した。貸店舗は北側道路に入口を設けたのに対し、住まいの入口は、喧噪した北側を避け、西側道路を上がりきって建物の2階からアプローチする。寝室、リビングなどの居室はあえて北側に設け、道路を挟んだ隣地の樹木を借景とした開口部を設けた。隣地から見下ろされる南側には階段を設け、半透明の開口部からやわらかい光を下階までおとしている。最上階には壁で囲ってプライバシーが確保された庭と、リビングに直接陽光を取り入れるハイサイドライトが設けられている。建坪約11坪であるが、コンクリートで囲い廻りの喧噪を遮断した上で、これらの「抜け」の要素をうまく配置することによって、この狭小地の住まいは快適性を実現している。    共同設計者:石塚和彦アトリエ

Photo Copyright nacasa and partners inc.

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このプロジェクト事例を手掛けた建築家

森吉直剛

建築家 / @東京都

クライアントからのご要望として、必要諸室、部屋の大きさ、収納の容量などをお聞きします。これらは重要な「必要条件」です。それに対し私からは理想の住まいについてもお聞きしています。それはクライアントが思い描く生活シーンの中に潜んでいます。たとえば「自然と一体となった」や「家族の気配が感じられる」とか「友人と楽しくすごす週末」などです。私からも新たにイメージを提案して議論していくうちに、クライアント「オリジナルの生活シーン」がみえてきます。それを実現することを「十分条件」として設計をはじめます。まず必要条件を満たしてから十分条件も確保していこうとするのが通常かもしれませんが、逆に十分から必要に戻っていくほうが、クライアントにとってより良い住まいができあがる場合もあります。必要諸室は、子供の成長など時間の経過で変わっていきますが、オリジナルの生活シーンはなかなか色褪せるものではありません。設計中は、模型や図面を元に、クライアントと何度も対話し、確認しながら決めていきます。最終的にクライアントとの共作として、必要機能を満たしながら、クライアントオリジナルの「生活環境」を、現場監理も通して確実に実現していくことが私の役割であると考えています。

森吉直剛

建築家 / @東京都

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