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9.5坪という厳しい狭小敷地に、夫婦+子供1人のための小さな3階建ての住宅を造りました。
小さいからこそ、内容の濃い住まいになったのではないかと思います。
無垢の桧の床にオイル塗装、スイスの漆喰、木の天井と、なるべく自然素材で作りました。
部屋の狭いことを補うように、吹き抜けの高い天井と、トップライトから落ちてくる光で、実際以上の開放感のある空間となっています。
もともとはご主人の祖母が、戦後すぐに立てて住んでいた家を引き継いだのですが、老朽化が進んでいて、危険もあるので立て替えたいということで、依頼を受けました。
前面道路が狭く、道路後退をすると敷地が9.5坪という中で、建設可能な家の広さは限られますが、なるべく開放的で明るい家、家族間のつながりの感じられる家にしたいという要望でした。
部屋の広さが限られるので、なるべく間仕切りを少なくして、吹き抜けによって上下の関係をつくる。天井を張らないことで、天井高を高く取るとともに、コストダウンにもなっています。
屋根を外断熱にすることで、高い断熱性能を維持しながら、野地板や垂木と言った構造用の木材を見せるようにしています。
吹き抜けによって居間の天井が高いので、思ったよりも部屋がゆったりと感じられるそうです。床暖房と高い断熱性能で、吹き抜けがあっても、足元が寒いというようなこともなく、とても快適に生活されているという感想をお聞きしました。
奥様のお兄さんが家具職人ということで、キッチン家具を特注で作ってもらったり、ダイニングテーブルも作ってもらいました。
2階部分をワンルームのリビング、ダイニング、キッチンとして、吹き抜けによって、上に向かって空間が抜けることで広がりのある部屋となりました。 桧の床、スイス製漆喰の壁、柱や梁、根太などの木造構造材を表しにして、木造の家の暖かな雰囲気を表現しています。
階段の上にあるトップライトからの光が、各階に光を運ぶだけでなく、暗くなりがちな1階の玄関まで明るくしています。
家族みんなで料理に参加するようにオープンなキッチンに面したダイニングルーム。 竹の集成材で作ったキッチンに合わせて、ダイニングテーブルも竹の集成材で作りました。
シンプルで使いやすい、ペニンシュラ型のキッチン。 特注のステンレスカウンターと竹集成材の扉で作りました。
ロフト部分に作り付けのカウンターを設けて子供室しています。 居間の吹き抜けからつながって、子供が孤立せず、常に家族とのつながりを感じられるような空間としました。
狭さを感じさせないように、洗面とバスをガラスで仕切り明るく、気持ちの良いバスルームとしました。
たった9.5坪の敷地を目いっぱい利用するために、軽くて施工のしやすい、ガルバリューム鋼板のサイディングを使用しました。
ほぼ敷地目いっぱいに建てざるを得ない状況なのですが、幸い南側のマンションとマンションの間に日の差し込む隙間があり、各階その位置に窓を設けて、光を取り入れるようにしています。3階のバルコニーは日当たりも確保できて、洗濯物を干すのにも有効です。