別荘

VILLA BOOMERANG / 八ヶ岳の別荘

種別:

別荘

面積:

139㎡

内容:

敷地は八ヶ岳の南麓付近、標高約1000Mに位置する。都心に住むクライアントの要望は、家族や友人らと広い土地を使って自然を存分に楽しめる週末住宅であった。まず敷地全体を緩やかに囲うことを考えた。囲い込むのではなくて「緩やかに囲う」ことによって目指したのは、敷地を視覚的に自分の領域として認識できるようにしながらも、閉鎖的でなく廻りの自然と馴染ませることであった。具体的には、リビングを中心に両手を伸ばすような変形コの字型(ブーメラン状)の平面形状としている。斜めの壁と片流れの大屋根は、室内から自然への視野角を広げて、建物と自然をバランス良く見せている。リビング、ダイニングの前には大屋根に覆われたリビングと同じくらい広いテラスが設けられている。木製建具を引き込むと室内外が一体となった空間となり、テラスではオリジナルで製作されたバーベキューコーナーを、室内では暖炉を囲んで楽しむことができる。プール状に製作された浴槽では、木々を見ながら数人ゆったりと入浴できる。都内では得られない自然との一体感と数々の遊び心に満ちた週末住宅となっている。

Photo Copyright nacasa and partners inc.

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このプロジェクト事例を手掛けた建築家

森吉直剛

建築家 / @東京都

クライアントからのご要望として、必要諸室、部屋の大きさ、収納の容量などをお聞きします。これらは重要な「必要条件」です。それに対し私からは理想の住まいについてもお聞きしています。それはクライアントが思い描く生活シーンの中に潜んでいます。たとえば「自然と一体となった」や「家族の気配が感じられる」とか「友人と楽しくすごす週末」などです。私からも新たにイメージを提案して議論していくうちに、クライアント「オリジナルの生活シーン」がみえてきます。それを実現することを「十分条件」として設計をはじめます。まず必要条件を満たしてから十分条件も確保していこうとするのが通常かもしれませんが、逆に十分から必要に戻っていくほうが、クライアントにとってより良い住まいができあがる場合もあります。必要諸室は、子供の成長など時間の経過で変わっていきますが、オリジナルの生活シーンはなかなか色褪せるものではありません。設計中は、必要と十分の兼ね合いを、模型や図面を元に、クライアントと何度も対話し、確認しながら決めていきます。最終的にクライアントとの共作として、必要機能を満たしながら、クライアントオリジナルの生活シーンのための「環境」を、現場監理も通してつくりあげていくことが私の役割であると考えています。

森吉直剛

建築家 / @東京都

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