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四代続く老舗のパン屋さんの建て替えで、建物高さ10m未満に4層を組み込んでいます。1階に工場と店舗、2階に三代目のご主人夫婦、3階に四代目の若夫婦家族が暮らす2世帯住宅です。3階は中高層条例の建物の高さ10m未満を守りながら、吹抜に面して4層目となるロフトがあります。この中4階は天井高さが低くても済む水周りの上に設けてあり、このスペースを確保するために2、3階の水周りの鉄骨には様々な工夫がしてあります。
外壁と屋根は断熱材裏打ちのガルバリウム鋼板で、内部の床は2階、3階共に無垢の杉板、3階天井とデザインのポイントとなる壁には、OSBで仕上げています。建物の外観はクールな印象ですが、1階の店舗は床をテラコッタタイル、壁には無垢の杉板を主体に、天井をOSBと、手作りのパンの温かみに似合う仕上げとしています。そして、なによりも建て主さんの気持ちでパンの陳列台を再利用された
こと・・・それが、四代に渡ってこの町に親しまれたパン屋さんということを伝えている事が、この建築の魂になっているのだと感じています。
3階は子世代夫婦の大空間。左は奥行き一杯に大きく中間階を取り、子供達にとってのロフト空間になっています。なんとなく昔あった校庭の隅の築山のような感覚で広がっているフロアーです。
子世帯の3階に設けられた中4階ロフトスペース。右手の低く白い収納は、キッチンの吊戸棚から繋がって、空間のタテ方向を意識させるデザイン的な手法にもなっています。正面の床が一段上がっているのは、浴室(UB)を納めるためた部分で、お子さん達に楽しんでもらえるかな?とあえて変化をつけて尾根尾根のように表現しています。ほんとに築山公園のような感じです。このスペースはそのまま子供部屋代わりになっています。
まちのパン屋さん二世帯住宅のプロジェクト。3階の子世帯フロアーのリビング・ダイニング。白い壁とOSB壁、床の杉板。モダンな木質の仕上げ材料の部位による対比関係の構成。
まちのパン屋さん二世帯住宅のプロジェクト。3階の子世帯フロアーのキッチンスペース。 コンロ周りには壁がありますが、アイランド状でキッチンの周りをひと回りできます。左吊戸棚上部が中4階のロフトフロアーです。
1階がパン屋さんの店舗併用住宅。街角のランドマーク的存在。外壁は断熱材付きガルバリウム鋼板波板。 1階に工場と店舗、2階に主人の老夫婦、3階に4代目の若夫婦家族が暮らす2世帯住宅です。3階には、中高層条例にかからないように建物の高さ10M未満を守りながら、ロフト=中4階のスペースがあります。このスペースを確保するために2,3階の水周りの鉄骨のディテールには様々な工夫がしてあります。