注文住宅

善福寺の2世帯住宅/Yoさんの家

面積:

140㎡

費用:

3000万円

エリア:

東京都杉並区

実施時期:

2010年

内容:

中学校の同級生のYoさん(奥様)の実家を建て直し、Yoさん夫妻がお母様と一緒に住み、電気釜を設置する奥様の陶芸のアトリエを作るというプロジェクトです。
最寄り駅が中央線の西荻窪という善福寺は東京23区の西のはずれにあり、昔ながらの住宅地です。この敷地における問題はなんといっても、壁のように立ちはだかる南面の隣家です。西面は道路と低層の住宅群で、開けています。
この南面の屋根の上から太陽光をリビングの吹き抜けに取り込み、家全体に光を行き渡らせる案ができました。寒がりなご夫婦ということで断熱の個所を増やし、主要なスペースは、仕上げに断熱塗料を採用しました。

1F内観_リビング。右手上部に床がFRPグレーチングのご主人の読書用内部バルコニーがあります。

1F内観_リビング。左手上部は内部バルコニー

1F内観_ダイニング(リビングを臨む)。ダイニングとリビングを仕切る引き戸を全部引き込んでいる状態

1F内観_キッチン。右手には製作物の電気窯収納引き出しが付いている。

2F内観_内部バルコニー(リビングの吹抜けを臨む)。左手は書架

2F内観_室(2)(吹き抜けを臨む)。

2F内観_ホール(バルコニーを臨む)。

外観_バルコニー。屋根は透明のポリカボネート波板がかかり、物干しスペースにもなっている。夏季の熱だまりがないように、幅70センチほどは空気が抜けるように屋根なしとしている

森 大樹/小埜勝久

●住んで戴きたい家の為に・・・  環境に優しい家、住まい手に優しい家とはどの様なものでしょう?人類の家づくりの歴史は、現代のような設備機械の無い時代が長く、基本的な性能を高めることの工夫の歴史でした。我が国では屋根の深さ、断熱材と耐火の役割を持った左官壁、季節に応じて使い分ける建具の多様性に至る歴史に他なりません。左官壁は今や断熱材に置き換えられる様になりましたが、建築は最も信頼のおける基本性能の寿命の分だけ、環境に適応してきました。そうとは言え、設備に頼らないわけにも行きません。それなら私達は先ず、古来の建築の建て方に学び、まず基本性能を充実させる事を考えましょう。半端な建築では設備機器に負担をかけ、設置費用の分を取り戻すかそれ以前に、それらの省エネ設備の寿命は尽き、次の世代に資産価値として残すにも残念な結果を招いてしまいます。それにも関わらず、環境に優しいという建築は、設備機器だけが関心事となっているようでは本末転倒です。設備機器の設置は後でも可能ですし、これからも値は下がりますが、建築工事は後になるほど高くつきます。敷地の余裕が許す限り、屋根をしっかりかけ、断熱性能をしっかりあげ、機械に頼らない、エネルギー消費に頼らない住宅を作りましょう。 【 これからの建築は、燃費も考えて住んで欲しいと思います。そして、いつまでも価値のある住まいで健康に生活してもらえる家をこれからも提案したいと思います。】

この専門家のプロジェクト一覧