注文住宅

フレーバーハウス

面積:

91㎡

エリア:

東京都

実施時期:

2012.09 竣工

内容:

週に一度は映画を見るのが日課となっているご夫婦の家。スクリーンを通して、あらゆる地域の多様な暮らしを目にしていまいしたが、とりわけParisやNYのライフスタイルに強く惹かれていました。二人が求めたのは機能を満たす箱ではなく、趣のある空気感でした。通常、お施主さんが入居後に買う家具小物類は、建築が固まった後に合わせて選ぶ、いわば脇役といったところですが、この家の家具達はむしろ主役と言っても過言ではありません。ソファ・イス・テーブル・キャビネット・照明器具・カーテン・壁のデコレーション・ラグマット・観葉植物は世界観づくりの主役ですが、高天井(2.75m)・縦長の窓・窓の額縁・幅木・ガラスブロック・鉄骨階段・H鋼柱・リブ状梁型・吹抜け・オーク床等の建築部材も、もちろん主役です。(本当の主役はお施主さんなんですけどね。笑)
結局、全ての家具や小物が揃うまでに思った以上の時間がかかり、竣工写真の撮影は引き渡しから1年後となりました。しかし、ご夫婦にとってはまだ終わりではありません。年月を重ねるにつれて役者は増え、オークの床は味わいを増していく・・・よりいっそう深まる趣(Flavor)を、これからも楽しみ続けていくでしょう。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

小嶋良一|こぢこぢ一級建築士事務所

建築家 / @神奈川県

「心地の良い暮らし」と聞いて、どんな情景が思い浮かぶでしょうか? くつろいでいるご家族の笑顔ではありませんか? ひょっとすると、その背景には夕焼けや木漏れ日・そよ風といった「自然」が描かれていませんか?太陽と風の恵みを取り込みながら、住まい手の暮らしをありのまま受け止める「器」のような家をつくりたいと思っています。もしその器が、手触りも良く、時とともに風合いを増す素材でできていたら、より豊かな気持ちで日々を過ごせるように思います。

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