注文住宅

9坪ハウス

面積:

60㎡

エリア:

東京都

実施時期:

2013.05 竣工

内容:

「新築賃貸戸建て」という特殊な用途の住宅です。
建設費を抑えつつ「入居者にとって魅力的な家」をつくることが求められました。
コストと魅力。相反する問題を解く鍵は「経年変化」にありました。一般的に賃貸住宅は10年を過ぎると途端に「引き合い」が少なくなると言われています。それは10年過ぎた頃に劣化が目立ってくるからです。それでは10年過ぎた時に傷や汚れが味となる素材を使いましょう!というのがこぢこぢの提案です。
長らく賃貸住宅に無垢材は「禁じ手」とされてきました。しかし適正な素材を選び、適正な塗装を施し、適正なメンテナンスを行っていけば、数十年に渡って使用できる、むしろ「賢い選択」だと考えます。
また、今回は2つの楽しい「仕掛け」を備えました。一つは天井に浮かぶ鉄骨テラスです。プロジェクターやハンモック、自転車等を吊るせます。もう一つは目地を大きくとった板壁です。板と板の隙間をわざと大きく開け、そこにはビスや釘を自由に打って良い壁としました。絵を掛けたり、飾り棚を留めつけたりすることができます。どちらも入居者が自分流にアレンジできる楽しい仕掛けです。
こうしでできた9坪ハウスは流行に流されることなく賃貸入居者を数十年に渡り魅了し続けることでしょう。

この住宅事例を手掛けた建築家

小嶋良一|こぢこぢ一級建築士事務所

建築家 / @神奈川県

「心地の良い暮らし」と聞いて、どんな情景が思い浮かぶでしょうか? くつろいでいるご家族の笑顔ではありませんか? ひょっとすると、その背景には夕焼けや木漏れ日・そよ風といった「自然」が描かれていませんか?太陽と風の恵みを取り込みながら、住まい手の暮らしをありのまま受け止める「器」のような家をつくりたいと思っています。もしその器が、手触りも良く、時とともに風合いを増す素材でできていたら、より豊かな気持ちで日々を過ごせるように思います。

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