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計画地は蘭越町の東端でニセコ町に隣接し、東には羊蹄山と尻別岳、南には昆布岳、西にはアンヌプリを眺めることができる緑豊かな場所です。この住まいは、ウィンタースポーツと植物を愛するクライアントが関東圏からの移住のために計画されました。1階はガレージやスキールーム、2階はゲストのためのフロア、3階がLDKと寝室、浴室からなる住まいとなっています。建物の北側以外の三方向には、庇やデッキを伸ばして日照を制御し、冬は暖かく夏は涼しい環境を提供しています。建物中心部分の2階から3階の吹き抜けにかけてサンルームを設け、屋外の風景とともに植物が住まいに潤いを与えてくれます。またこの吹き抜けを介して、階段室から塔屋まで重力換気により風を通し、ここちよい環境を作り出しています。構造は、鉄骨造特有のヒートロスを抑えるために主要なフレームのみを鉄骨とし、それ以外の屋根や壁を木造として、充填断熱と外側をくるむ附加断熱で高断熱な環境も実現しています。内外装には道南杉や素朴な表情のセメント系の材料を用い、風景に映えながらも環境に馴染んでいく姿を意図しました。
外観南側夕景です。
道南杉と札幌軟石のコラボレーション
ガレージに隣接してスキールームを設置
LVLの踏板で軽快な階段
建物中央に位置する2層吹き抜けのサンルーム。光と風を届ける井戸となる。
外部の緑と繋がる緑あふれるサンルーム
羊蹄山を眺めるゲストルーム用寝室
羊蹄山を眺めるゲストルーム用バスルーム
羊蹄山と南側の景色に開けたリビング
暖炉の両側に広がるリビングとダイニング
華道教室も行われる大きなカウンター 昆布岳と畑の景色を眺める
羊蹄山と大きなテラスに繋がるリビング
羊蹄山とアンヌプリを眺める奥行2.7Mのテラス
緑あふれる主寝室
羊蹄山を眺めるバスルーム 室内には外部と連続する道南杉
東側夕景