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2018年9月15日にテレビ朝日の「渡辺篤史の建もの探訪」で放送される家です。
都内の住宅地での計画ですが、旗竿敷地で変形した地型、そして北側が崖で高さの制限が厳しい地形でした。
その中でご夫婦2人とお子さん3人のための3層の面積が必要でした。
色々と考慮した結果、地下1階+地上2階のスキップフロアの空間をご提案しました。
お施主様からの与条件は子供達のために玄関からサニタリーへ直行できる同線の確保や書斎や家事カウンターのご希望など細かな点はありましたが、その他は自由に提案してほしいというご希望でした。
玄関とサニタリーをGLレベルに置き、そこから半地下へ下がって主寝室、半層上がってダイニング、さらに半層上がるとリビングがあり、そこからまた折り返して半層上がって子供室という空間の流れです。
これにより、子供達は帰宅してすぐ洗面所へ直行し、その後家族の居るダイニングとリビングを通過して子供室へ通じるという理想的な動線とする事ができました。
密集住宅地の中ですが、たまたま敷地南側はコインパーキングで長期間使われそうな空地がありました。そこで、そこからの視線を遮断する三角形の壁を設けて中庭を作り、ダイニングの窓を開いて、南の光を取り込むこととしました。
また、敷地の不正形なりに三角形のベランダを南に向けて突き出し、その下を玄関ポーチとして利用しつつ、また道路からの視線のリフレクターとして生かしています。外観デザインは緩い片流れの箱型の家に、2つの三角形の屋外空間を取り付けた構成です。
この構成により、内部のプライバシーを守りつつ、室内には中庭やバルコニー、ポーチといった都会の生活には不足しがちな半屋外の領域を付加しています。
外観夜景 変形した旗竿敷地を生かすために鋭角の特徴的な外壁が特徴
玄関ポーチから室内を見る
リビングと一体感のあるテラス 外観の特徴である鋭角の外壁の内側はテラスになっている。 階段を上がると子供室がある。
ダイニングから半層上がったリビングを見る。 大階段でつながる空間
玄関から旗竿敷地の敷地延長部分を見る
主玄関は斜めの上がり框のラインで、正面の開口の引き戸を開けると副玄関がある。副玄関はウオークインシューズクローゼットになっていて、ここを通り抜けるとサニタリーへ直行できる。 子供達が泥だらけで帰って、副玄関を通り抜けてサニタリーへ直行。
玄関レベルから半層上がってダイニングへ
右はペニンシュラタイプのキッチン。左は壁に被われた光庭 正面は主婦書斎デスク。
対面式のキッチン 左の開口の中はパントリーで右の開口内はパウダールーム。 ドアを二重に進むとトレイがある。
ダイニング前の光庭を見る コストを意識して既成品アルミ防火サッシュを使用している。 外の斜め壁の裏側はコインパーキングのため、この壁でプライバシーを確保
キッチンはメーカー製の物を選定。 メーカー製の木目に造作の木目をそろえて一体感を演出。 右に主婦書斎デスクが見える
ダイニングから半層上がってリビングへ。
リビングにはカウンターを設け、子供達の勉強スペースに。 壁紙にマグネット塗装を施し紙類を貼り付けられる。 玄関→ダイニング→リビング→子供室 という動線を作り、子供達が家族と接する機会を作るように考慮した。
三角形の平面形状のベランダ。 リビングと一体感をつくる。
面積が限られた都心の住宅のため、子供室の面積は最小。 そのため、縦方向を工夫して利用する。 家具工事でベッドを作り、下を勉強机や収納置き場に。
半地下の主寝室。 高窓があり、自然光が入る。 冬暖かく、夏涼しい快適な地下の寝室です。
地下の寝室奧にある書斎 高窓で自然光を取り入れて、曇りでも明るい部屋となった。 棚やデスクは御主人のご希望で黒に塗装仕上げ。