【SUVACO黒木が語る！】石川淳さん（石川淳建築設計事務所）〜外はシンプルに、内部は立体的に〜

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SUVACO株式会社の創業者です。
ハコに合わせて暮らすのではなく、自分らしい住まいづくりが当たり前になるように！
外資系金融から一転、住まいのマッチングプラットフォームSUVACOを立ち上げました。
SUVACOは、お客様と専門家の「間」に存在することの価値を追求します。

SUVACOの創業者・黒木が、これまでお会いした専門家たちの素顔を「完全主観」でお届けするシリーズ。

「石川さんに初めて会ったのは2013年5月。まだウェブサイトもサービスもないSUVACOに、その場でコンセプトに賛同して参加を決めてくれました。飄々とした表情の裏に秘めた家づくりへの強い想いと人間的魅力、SUVACOのスタッフにも隠れ石川ファンは多いです」（黒木）

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

シンプルな外観と立体的な内部空間

住宅建築家としてのプロ意識

好きなことを仕事に

サザエさん

シンプルな外観と立体的な内部空間

SUVACOにも数多くの事例を登録してくれていますが、みていただくと分かる通り、その多くが白いハコ型（四角）、または、白いオウチ型（切り妻屋根）のシンプルな外観。
それなのに、一つ一つに個性があってスタイリッシュに感じます。比率や屋根の傾きの違いだけで印象は全く違い、特徴的な窓が個性を加えます。

石川淳

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つい外観に目がいってしまいがちですが、石川さんの設計の真骨頂は豊かで立体的な内部空間だと思うのです。

外側は無駄を削ぎ落とした凹凸のない構造、シンプルな木造軸組工法とすることで、コストを抑制しつつ内部の自由度を確保し、住む人にとって一番身近な存在である、室内空間を豊かにできる。なので、石川さんの事例を見る際には、外観ももちろんですが、内部の豊かな空間を感じて欲しいです。スキップフロアや吹き抜けなども使われ、外観から感じる以上に立体的な内部です。

内部空間の工夫は、コラムで解説されているので、興味をもった方はぜひチェックしてください。

石川淳

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住宅建築家としてのプロ意識

建築家にはめずらしく、コストを抑制した仕様（A-plan）も前面に出してHPに掲載しています。

石川流のコストをおさえた家づくりの秘訣は「施工会社に設計のわがままを押し付けないこと」。建築家との家づくりでは、途中で設計上の都合で仕様を変更したり、通常は使わないようなやり方を求めたりすることがよくあるので、施工会社は見積もりにバッファーを乗せがちになる。でも、建築家が無理な要求をしないことがわかれば、施工会社も抑えた見積もりを出してくれる、と。

こういう、自らの普段の努力をお客様に還元するのが、本当のプロ意識ですね。

「すべて私が主要部分の図面を書いています。施主との打ち合わせもすべて私が行います。事務所を大きくするつもりもありません。」（「家づくりのプロに聞きたい10のこと」より）という言葉からも、自分自身がコミットするという石川さんの姿勢が伝わってきます。

「よく使う建材は？」と聞いてみたところ、答えは「白のクロス（壁紙）」。
こだわりの素材などを期待していると拍子抜けしますが、材料に主張させず、なるべく、造形や空間の構成などに目が行くようにし、コストをマネジメントするには白のクロス壁紙は合理的。お客様のための家づくりという石川さんの姿勢がよくわかります。

飽きのこないデザインを追求しているせいか、クリエイティブ系のお客様も多いようです。確かに、住まいのイメージを持った施主さんと、石川さんの観察眼、形にする力が合わさったら最強ですね。

好きなことを仕事に

猫や犬と一緒に暮らす事例が多いので、てっきり犬か猫を飼っているのかと思い込んでいましたが、ご自身は今まで猫や犬を飼ったことがなくて、石川さんにとっては大切なお客様、つまり住まい手の一人（一匹）のようです。

猫や犬の行動を観察し、その気持ちになって考える。猫だから高い所に登りたいだろうとか単純なことではなく、年齢や性格、単独か集団で暮らすのかによって行動パターンは違うというようなことを目をキラキラさせながら語る石川さん。さすがの観察眼ですね。

石川淳

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ブログやSNSからあまりプライベートが感じられないのですが、やはり...。仕事と趣味の境界線がなく、アトリエに寝泊りすることも多々あるようです。

あえて言えばお酒を口にしたところでオフの時間になるようです。悲しいかな、その気持ち、とてもよくわかります（笑）。好きなことを仕事にできているということですよね！

サザエさん

SUVACO5周年記念イベントでのひとコマですが、「家づくりで参考になる本は？」という問いに対して、石川さんの答えは『サザエさん』（原作本）。

お酒も入っていたので冗談かと思いましたが、本人はいたって真面目。サザエさんは、背景が丁寧に描かれていてスケッチの参考になり、かつ、4コマのストーリーが住まいのストーリーを考えるのに役に立つのだそう。全巻実家にあるそうです。