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東京都で完成したピアノ室のある狭小住宅です。
外観はイエ型のシンプル住宅デザインで、ピアニストの妻がピアノ教室を行うため、玄関ポーチにはグランドピアノの曲線を連奏させるアーチ型のデザインを取り入れました。
内部では、スキップフロアにする事で階段の途中に部屋の入り口を設けて無駄な廊下を省くアイデアを採用しました。
1階のピアノ室は生徒さんの出入りを考え玄関横に配置し、スキップフロアを生かして吹抜のある高い天井高の部屋に。そこから半層上がると主寝室と浴室があり、さらに上がると子供室。最後にLDKに到達します。
最後に、外からは見えない屋上バルコニーがLDKの半層上にあり、窓の少ない外観からは考えられないような明るい住空間を作り出しています。
私が家を購入しようと考えたきっかけは、勤めている会社の借り上げ社宅制度が無くなり家賃が全額自己負担になることでした。なぜマンションではなく戸建を購入しようと考えたかといいますと、ピアニストの妻が自宅でピアノ教室を開きたいという願いを持っていたためです。
そこで、自宅周辺の新築物件を探したり、中古戸建を探してリフォームすることも選択肢に入れていろいろ探したのですが、どうしても納得のいく物件が見つかりませんでした。結果、思い切って土地を探してそこに自分の納得のいく家を建てようと考えました
狭小住宅ですが、ピアノ室を作ったり、家族それぞれの場所を作る事
第一印象は、近所の住宅とは明らかに異なる個性的な家で、オーラが出ているということです。初めて完成した住宅を見た時はドキッとしました。個性は主張しているのですがどこか穏やかでいやらしくありません。これから妻がピアノ教室を開き、たくさんの生徒さんが訪れることになりますが、印象的なアーチ型入り口の白い家は、きっと評判になるはずです。
2019年5月4日にテレビ朝日にて「渡辺篤史の建もの探訪」で放送予定です。
是非ご覧になってください。
アーチ型のポーチが特徴の外観 ピアノを連想させる曲線と白と黒の色彩計画
玄関ドアを開けたところ ドアは木製製作ドアで周囲の木ルーバーと材質感を合わせた
玄関横にはピアノ室があり、ピアノ教室を開いた時に生徒さんがスムーズに利用できる動線とした。 黒の扉のトイレも階段下をつかってコンパクトに収めて、生徒の利用もしやすいように考慮した。
ピアノ教室のための部屋 一部を吹抜にしてハイサイドライトで採光。 音を吸収するタイルカーペットの床とし、窓も二重サッシュにしている。
玄関から半層上がった踊り場から見返し 玄関ドア横は木製縦格子の裏のガラス壁
寝室はGLから半層上がった位置にあり、玄関横の木縦格子の窓の裏手にある
寝室の床下にはクローゼットとして使う納戸を設置。 狭小住宅のため、ハンガーパイプを設け洋服はここに収納している。 置き畳を敷き詰めています。
洗面所は階段の踊り場部分に。 この奥に浴室と寝室があり、ピアノ教室の生徒も半層上がれば使用が可能。 階段途中に設ける事で移動の途中で利用できる。
子供室は階段の踊り場から入ります。(左の開口) リビングからは半層下の階にあるため、LDKからすぐに声をかけられます。
2階のリビングから階段を見下ろします。 踊り場の右が子供室で、正面の急な階段の右上が屋上テラスです。
勾配屋根の2階リビングには半層上がった屋上テラスから光が注ぎます。
キッチンの背面には造作カウンターを設けました。 お子さんの勉強や奥様の雑用や家事などを行う机として利用
屋上テラスの周囲は壁を設けて、隣家から見えないようにしてプライバシーを確保。
黒のドアの中は御主人の書斎で家族3人それぞれの占有する個室があります。
外観夜景 玄関ドアの周囲は木ルーバーの壁となっていて、仕込まれたガラスから昼は採光し、夜は室内の光が周囲にもれる