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敷地条件が難しい程、専門家さんの奥の手?を見ることができる気がします。スキップフロアで合計6つの床レベルの住まい
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
設計、監理を担当
下町の非常に狭い間口の土地に建つ住宅です。
お施主様は近くのマンションに住んでおられましたが、老朽化に伴う建替えを行うこととなり、近くの土地を探しておられました。下町の密集市街地ではなかなかまとまった大きさ・リーズナブルな土地が見つからず難航しましたが、1つ南向きで日当たりのよい小さな土地が見つかりました。それは非常に間口が狭く一般のビルダーでは家を建てられない小さな土地でした。
厳しい条件の中で、上下階の移動を制約としてではなく様々な性格を持つ空間のつながりとして楽しめるよう、1つのハコの中に6つの『』型の床面をつくり、半階ずらしながら積み重ねることで長手・短手両方向にスキップフロアとしての性格を持たせ、止まり木を枝から枝へ飛び移るような住まいを計画しました。
敷地を極限まで活用するため、100mm幅の鉄骨架構を組み上げた後で金属断熱サンドイッチパネルを隣地境界際に沿って内側から施工し、外壁を50mmの厚さに抑えています。法規上の取り扱いを地上2階地下1階建てとすることで鉄骨被覆や非常用進入口を避け、最上階にはルーフテラスを設けました。
極限まで間取りと構造、仕上げを突き詰めることで、倉庫のようにスパルタンでありながら、光と風に満たされて圧迫感を感じない住まいになりました。
architecturephoto/2015
Archidaily/2015
Dezeen/2015
design milk/2015
ガレージのある家[ネコ・パブリッシング]/2015
MARU vol.162[CA Press]/2015
木を魅せる住まい[ニューハウス出版社]/2016
デザイナーズFILE[カラーズ]/2016
Monthly IX Design/2016
新建築[新建築社](受賞記事)/2017
第8回NISCイソバンドデザインコンテスト 住宅部門賞/2017
外観夕景。内部・外部が化粧材なしのスケルトン状態。
エントランスをかねたガレージ。シャッターを下ろして半外部的に使うことも可能。
子供部屋からLDKとキッチン方向。階段を中心に『』型に折り重なる床スラブ。
LDK全景。
家事コーナーが家中を見渡せる特等席。
内側施工可能なサンドイッチパネルを利用して隣地際まで建築。
境界線から外壁面までは最小17cm。
細長い土間スペースがバイクガレージ。ご主人の趣味空間。半階上がった室内から見下ろすことも出来る。
エントランスを兼ねた階段踊り場。半階下りて主寝室。半階上がって子供部屋。
階段の最下部はクローゼットとして利用。
鰻の寝床型でもルーフテラスから入る光で家全体が一日中明るい設計。
キッチンはごくシンプルに家具製作。ラワン面材のややラフなテイスト。
床は厚み35mmの吉野杉足場板。仕上げはお施主様塗装。
倉庫のような無骨なハコの中に暮らす生活。
カーテンは透過性の違う3種の生地を吹抜け天井から吊り、時間帯や使い勝手に応じて調整できる仕組み。
カーテン全開。下町の街並みが広がっている。
半階上がって奥様の家事コーナーと水廻り。さらに半階上がってルーフテラス。
LDKは2層分の天井高を確保して間口の割に狭さを感じない工夫。
階段は素足で歩いてもお子さまが指を詰めない細目のエキスパンドメタル。
階段踊り場からLDKを見下ろす。
都会の中でもプライバシーを確保しつつ開放的な浴室。ルーフテラスで遊んでそのまま窓からジャボン!
物干しやガーデニングなど多目的に利用できるルーフテラス。
夜は家全体が行灯のように浮かび上がる。
内部夜景。
ルーフテラスからはお月見も出来る。
階段から見上げ。