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リノベ前の写真を見て、こんな素敵になるなんて!再利用のもみじの磨りガラス、昔も室内で季節を楽しんでいたのだと再確認。
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設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)、その他を担当
京都市東山区。昭和初期に建てられた長屋の改修プロジェクト第二期工事。
土壁の補修は中塗りに留め、新設の合板や床板は古色塗装せず素地のまま用い、殆どの柱梁や木製建具を美装・補修の上再利用しました。改修をリノベーション(刷新)よりむしろリストア(再起)と捉えることが、厳しいコストの制約を受ける事業案件の改修を解く鍵になるのではないかと考えています。
長年居住していた前入居者によって奔放にアレンジされた内装・外装を剥がし、DIY増築された部屋を減築して庭を復元、オリジナルな状態に戻した上で、薄暗かった二間の和室を杉板張りの大きな居間に転換してファミリー向けの住居に再生しました。
東西の開口や階段上部から漏れる光が白く仕上げた壁・天井によって拡散して、庇の深い町家ながら室内は明るい雰囲気で満たされています。
ダイニングキッチン(撮影:笹倉洋平)
外観。前入居者によって黒く塗装された外壁を漆喰塗りに復元。虫籠窓を補修。(撮影:笹倉洋平)
玄関土間見返し。自転車を入れられるよう広めの間口とした。(撮影:笹倉洋平)
シンプルな壁付けキッチンと家電置き場として設えた出窓でダイニングをL型に囲む。(撮影:笹倉洋平)
玄関土間。正面の納戸は居間側からも使える動線。(撮影:笹倉洋平)
出窓は磨りガラスに変更し、格子を外して柔らかく光を取り入れている。(撮影:笹倉洋平)
押入れの中にあった階段をストリップ階段に変更。脇に古建具屋さんで調達した書院障子を嵌めてインテリアの要としている。(撮影:笹倉洋平)
東西の窓と階段上から漏れる光が白い壁・天井で拡散して居間は明るい雰囲気。(撮影:笹倉洋平)
玄関土間から居間を見る。(撮影:笹倉洋平)
ダイニングから庭を見る。天井面をフラットに貼ることで、経年変化で傾いた梁をデザインとして活かす。(撮影:笹倉洋平)
床は杉の無塗装フローリング。壁は漆喰中塗り仕上げ。天井はペイント。小梁表し。(撮影:笹倉洋平)
2階。既存天井板を剥がして船底天井に変更。(撮影:笹倉洋平)
殆どの内部建具は美装・建具調整ののち再利用。今では珍しいもみじの磨りガラス。(撮影:笹倉洋平)
壁・天井はラワン。床は補強を兼ねた構造用合板。全て無塗装の素地仕上げ。(撮影:笹倉洋平)
玄関建具は美装して再利用。屋根は葺き土を撤去して桟瓦に葺き替え、耐震性を向上。(撮影:笹倉洋平)