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設計、施工を担当
30代の夫婦が購入した、築32年のマンションの1室。4LDKに小分けされた昔ながらの間取りでしたが、面積は78平米と十分な広さがありました。そこを木のぬくもりに包まれた、明るく開放的な住まいへとリノベーション。キッチンを中心に家中を回遊できる、現代の暮らしに合わせたプランです。
「LDKはなるべく広く」という要望のため、3部屋をひとつにまとめ18.6帖もある広々としたLDKに。今までLDKだった位置に新しく壁を建て、ウォークスルークローゼットでつながる個室としました。
ドアをすべて開放すれば、玄関から個室まですべてつながり、角部屋ならではの採光や風通しもさらに向上。壁や天井を白で統一しているので、より広がりを感じる空間となりました。
また、ナチュラルな雰囲気が好みという施主夫婦のため、ハックベリーの無垢材やラワン材を使用したぬくもりのあるデザインにもこだわりました。
家の雰囲気に大きく作用する床は、無垢材を使用。キッチンカウンターの背面にはそれに合わせて野地板を張りました。ナチュラルな雰囲気の中にもどことなく無骨な雰囲気を醸し出しています。
限られた予算の中で、できるだけ理想に近い住まいにするため、コストをかけるところとかけないところを明確にし、バランスをとっています。LDKや個室の床には無垢材を使う一方で、トイレや洗面室はタイル張りのようなクッションフロアを採用。雰囲気を出しつつもコストダウンさせました。
玄関を入ってはじめに見える壁は、グレーのアクセントウォールに。あえて巾木をつけないことでモルタル塗りのような仕上がりになっています。アンティークのブラケットライトが街灯のような雰囲気を醸し出し、印象的なシーンです
アメリカ製のブラケットライトは神戸のアンティークショップで見つけたもの。やさしい光が壁のクロスを表情豊かに灯します
家の印象を左右するリビングのドアは、既製品(ナガイ)にアンティーク加工をほどこしたもの。アンティークのドアノブを取り付けて雰囲気よく仕上げました
玄関土間とリビングドア、どちらからもキッチンにアクセスできる回遊動線で暮らしやすさも向上。アイランドキッチンにしたことでさらにフレキシブルに動けます。カウンターの下につけた照明は雰囲気を出すだけでなく足下灯としても使えます
アイランドキッチンのカウンター背面には野地板を張り、床材に使用しているハックベリーと少し趣きを変えています。換気扇は梁の高さとラインを揃えてすっきりと。造作した収納棚は作業スペースとしても使えます
もとは3部屋だったスペースをひとつながりの空間にして、開放感をもたせたリビング。壁と天井は白いクロスを使用し、より広がりを感じるように。
掃き出し窓のある洋室。LDKと同様にハックベリーの無垢床と白いクロスでシンプルに。ウォークスルーでもう一つの洋室とつながっています
洋室の間に設けられたウォークスルークローゼット。どちらの部屋からもアクセスでき使い勝手がよいだけでなく、引き戸を開け放てば、窓のない洋室にも風と光を運びます。
土間と合わせると6帖ほどの広さがある玄関ホール。マンションとは思えないほどの開放感です。窓を開ければ気持ちよく風が通り抜けていきます
広々とした玄関土間の壁天井にはラワン材を張り、ぬくもりのある雰囲気に。造作したオープン棚は可動でき、植物を置いたり、趣味のものを置いたりと自由に使えます。タイル張りのような仕上がりの床はクッションフロアでコストコントロール
もとは個室だったスペースは、広げた玄関土間とパントリーに変更。そのままキッチンまでつながっているので、家事動線としても使いやすくなりました。細々したものはパントリーに収納できるのでキッチンまわりはスッキリと保てます
名古屋タイルを壁に張り、清潔感の漂う洗面室。床のタイルは実はクッションフロア。張り始めの柄の出方にも注意し、より本物らしく見えるように。造作したカウンターにはサンワカンパニーのボウルをのせて落ち着いた雰囲気に仕上げています
洗面室と同じクッションフロアを使用したトイレ。天井にも木目調のクロスを張り、やわらかな雰囲気にまとめています