2019年02月03日更新

リノベーションHOW TO(リノベーション体験談)

時にはきびしい言葉も。やりとりの中で生まれた信頼関係で思い出深いリノベーションに

19年前、大工さんによって建てられた木造の一軒家。子どもも成長し、家が少し手狭に感じるようになったAさんが選んだのは、家の1階部分をリノベーションすること。
なかなか相性の合うリノベーション会社に出会えずにいた中で、SUVACOの専門家紹介サービスを知り申し込みました。
アドバイザーから紹介されたFRCHIS,WORKSとの出会いで、Aさんの頭の中に”なんとなく”あったイメージが実現。「こんな暮らしがしたかった」がすべて叶ったリノベーションになりました。


住まいを変えようと思ったきっかけはなんですか?

いろいろありますが、一番は子どもの成長ですね。息子が二人いるのですが、長男の身長が177センチ、次男も170センチあり、わたしの目線が上向きになったんです。小さかった頃はずっと目線が下だったんですが、見上げるようになって。そうしたら見えるものが変わってきたんです。息子たちの体が大きくなったこともあり、家が狭く感じるようになりました。なので、できるだけ開放的な空間にしたいな、というのがありましたね。

あとは、この家は築19年なんですが、クロスが汚れてきていたので、光が入っても明るく感じられなかったり、扉があることで廊下スペースに暖房が届かず、トイレやお風呂に行くときに寒かったこともなんとかしたかったです。

【profile】
・お住まい:愛知県あま市
・家族構成:夫、妻、子ども2人
・施工内容:自宅の1階部分をリノベーション
・実際の費用:約1500万円(設計・施工・インテリアデザイン料含む)
・依頼先:FRCHIS,WORKS(以下、フリーキスワークス)

もとは2部屋だった空間を1つにまとめ、広々としたLDKに。

もとは2部屋だった空間を1つにまとめ、広々としたLDKに。

リノベーションにしようと思ったのは、どうせなら一気に変えたいという気持ちがあったからですね。マンションのような空間にしたかったんです。細かく区切るというよりワンルームみたいに暮らしたいと思っていました。

依頼先はどのように見つけましたか?

いくつかの会社さんに相談はしていたのですが、こちらの要望に対して「それはできない」と言われたり、そもそも見積もりを出してもらえなかったりと、自分に合った会社がなかなか見つけられない中で、ネット検索でSUVACOを知って、とりあえず相談してみようと思いました。

それで専門家紹介サービスに申し込んで、アドバイザーの加藤さんに現状をお話しし、3社ご紹介いただきました。
その中で、フリーキスワークスさんの事例のデザインが好みだったことと、ご相談したときに、代表の梶本さんが「できないことをできるようにすることが僕らの仕事です」と言ってくださったことが決め手でしたね。この人についていこう!と思いました(笑)。

【アドバイザー・加藤 コメント】
「ご相談いただいたときは、A様もまだデザインイメージが固まっていらっしゃらなかったのですが、フリーキスワークスさんはデザインテイストの提案の幅が広いので、A様のご希望に添えるプランを作ってもらえるのではないかなと思いました。
結果的にモダンでシックな空間をお望みになったので、フリーキスワークスさんの得意分野にもなったのかなと思います。

美容師のお仕事もバリバリされていてハツラツとした印象のA様と、少し落ち着いたトーンでお話しされて、ヒアリング力の高い梶本さんとの相性が良さそうだなと感じたので、ご紹介させていただきました」

どんな住まいにしたかったのですか?

この家を建てたのは、長男が生後半年くらいの時期で、それから次男が生まれたんですが、子育て中はおもちゃだったり、子どものモノがいろいろ必要だったんですね。子どもの友達も遊びに来てくれていましたし。
でも、子育てがひと段落してモノが必要なくなってきたことで、モノ自体を減らしたいと思うようになりました。モノが多いと片付けに追われるし、掃除も大変じゃないですか。

あとは、わたしが美容院を始めたこともあり、忙しくなってきたのもありますね。家事をできるだけ楽にできるようにしたかったんです。

美容院は自宅の隣にあるので、オンとオフでメリハリをつけられるようにテイストを分けたいというのもありました。わたしはナチュラルなカントリーテイストのインテリアが好きなので、美容院はそういうインテリアでまとめているんですが、家は全く違うインテリアにしたいと思っていました。

リノベーションしたことで断捨離にもなった、というAさん。片付けが楽になったのでいつでもキレイがキープできるように。

リノベーションしたことで断捨離にもなった、というAさん。片付けが楽になったのでいつでもキレイがキープできるように。

要望のなかで、特に優先順位が高かったものは?

1、アイランドキッチン
アイランドキッチンには絶対実現したかったですね。どこからでもキッチンに行けるようにしたかったので。

2、脱衣所を広く
ここも子どもが大きくなったことで手狭になってきたので、動きやすいように広くしたいなと思いました。

3、脱衣所と洗面台を分ける
息子も年頃ですし、洗面はいつでも誰でも使えるようにお風呂場と分けたいと思っていました。

4、トイレが玄関から見えるのをなんとかしたい
これはずっと気になっていたことなので。とにかくどうにかしたかったです。

5、冬とても寒いので床暖房をつけたい
1部分だけつけていて、とても快適なのでLDKと廊下にもつけたいと思いました。

洗面台を廊下に出したことで広く使えるようになった脱衣所。可動の収納棚をつけたことで使うものがすっきりと収まっています。

洗面台を廊下に出したことで広く使えるようになった脱衣所。可動の収納棚をつけたことで使うものがすっきりと収まっています。

もとは収納スペースだった場所に新たに造作した洗面台。オープンなスペースでいつでも誰でも使えるように。

もとは収納スペースだった場所に新たに造作した洗面台。オープンなスペースでいつでも誰でも使えるように。

フリーキスワークスからはどのような提案を受けましたか?

アイランドキッチンは、梶本さんと一緒にキッチンマインドのショールームへ見に行って、一目惚れしたものを使ってもらうことにしました。部屋に対してキッチンを斜めに配置する提案を受けたときは、最初はイメージがわかなかったのですが、テラスまでの動線がスムーズになって、とてもよかったです。

私がグレーが好きとお伝えしていたので、インテリアをグレーでコーディネートしてもらったんですが、パーツごとに事例を見せてくださったので、イメージ通りシックに仕上がりました。インテリアについても全部ご相談したので、統一感がありますよね。
床のタイルも、本当は無垢材がよかったんですがあきらめました。結果的にショコラ(愛犬)の足が滑らなくてよかったです。

玄関からトイレが見えてしまうことについては、トイレの位置を動かすのではなく、新たに壁を建てもらうことで解決しました。ニッチを作ってくださったので、そこに飾るものを考えるのも楽しみですね。

ニュアンスの異なるグレーでコーディネートされたリビング。丸いFIX窓もAさんの希望だったそう。

ニュアンスの異なるグレーでコーディネートされたリビング。丸いFIX窓もAさんの希望だったそう。

【フリーキスワークス・梶本さん コメント】
A様はお料理もお好きで、家にいる時間の中でもキッチンに立っていることが多いということでしたので、思い切ってLDKの真ん中に斜めに配置しました。そうすることで視覚的にもキッチンの存在が際立ちますし、動線もスムーズになっていると思います。
それに合わせてオリジナルのダイニングテーブルを造作し、部屋と並行に配置させ、壁とのラインを揃えました。

また、床はグレーがいいということで、当初は無垢の床で探していたのですが、希望に沿うものがなく、こちらから床暖房対応のタイルをご提案したところ、気に入っていただけました。

玄関ホールに新しく建てた壁は、トイレを隠すだけでなく、ニッチをつけることでA様のお好きな雑貨を飾っていただいて、家を訪ねて来てくださった方の目を楽しませるようにできれば、と思いました。

斜めに配置したことで、存在感が際立ったアイランドキッチン。石張りになっているため、空間の質がグッと上がります。

斜めに配置したことで、存在感が際立ったアイランドキッチン。石張りになっているため、空間の質がグッと上がります。

住んでみていかがですか?ご自慢のところは?

やっぱり、アイランドキッチンですね。すごく気に入っています。キッチン収納もすべてオーダーで作ったので、食器がスッキリ収まって使いやすいです。

リノベーションをしてから、収納に入る分しか持たない、と決めてかなりモノを処分しました。見た目もスッキリして視覚的なストレスもなくなりましたし、掃除や片付けも楽になりました。

玄関から見える景色もとても好きです。フリースペースに、大きなアートを飾っているんですが、ブロンズのガラス戸の向こうに見えるアートがちょっと非日常な感じがしていいです。梶本さんから教えていただいたロバート・エヌ・ムーアという方の作品ですが、展覧会へ行って気に入ったものを買うことができました。絵のインパクトが強いので、手前にあるニッチに飾るものはシンプルにするようにしています。

ロバート・エヌ・ムーアの作品がまず目に入る玄関。間仕切りにブロンズのガラス戸を使用したことで、ラウンジのような非日常的なシーンになりました。手前のニッチにはお気に入りの雑貨を飾って。

ロバート・エヌ・ムーアの作品がまず目に入る玄関。間仕切りにブロンズのガラス戸を使用したことで、ラウンジのような非日常的なシーンになりました。手前のニッチにはお気に入りの雑貨を飾って。

これからリノベーションする人に向けて

どこの会社さんにお願いするかでほぼすべて決まってくるんじゃないかなと思うので、フィーリングが合う人にお任せするのがいいと思います。
わからないことばかりの中で、いつでも親身になって一緒に考えてくれる人と出会えるかどうかだと思います。

梶本さんは、わたしの無理な要望に対していつも穏やかに受け止めてくれて、一生懸命考えてくれました。梶本さんに出会っていなかったら、リノベーション自体もできていたかわからないです。そういう意味では、梶本さんを紹介してくれたSUVACOの加藤さんにも本当に感謝しかないです。

完成した家を見たとき、理想通りの家が目の前にあって感動して泣きそうでした(笑)。

理想通りの家ができて「家で過ごす時間が増えました」と話してくれたAさん。愛犬のショコラちゃんも広々としたLDKを駆け回っています。

理想通りの家ができて「家で過ごす時間が増えました」と話してくれたAさん。愛犬のショコラちゃんも広々としたLDKを駆け回っています。

【フリーキスワークス・梶本さん コメント】
とても濃い現場だったなという印象です(笑)。
A様の頭の中にあるイメージを、実際のモノに表現することを任せしますとおっしゃっていただいて、「お任せします」と言われた以上は精一杯応えたいと思って取り組んだ結果、いつもプランの提出がぎりぎりになってしまい、それに対して厳しいお言葉をいただいたこともあったのですが、そういった言葉の中にも思いやりを感じました。

リビングの丸いFIX窓は、どこかに作りたいと言われていたのですが、なかなかデザインがまとまらず、2週間くらいずっと考えていましたね(笑)。車での移動中に、赤信号で停車しているときにふと思いついて、慌てて裏紙に描いたのを覚えています。

その時、裏紙に描いたラフ。実際の仕上がりとほぼ同じデザインになっています。

その時、裏紙に描いたラフ。実際の仕上がりとほぼ同じデザインになっています。

フリーキスワークス・代表でインテリアデザイナーの梶本さん

フリーキスワークス・代表でインテリアデザイナーの梶本さん

リノベーション・リフォーム会社 フリーキスワークス

フリーキスワークス

リノベーション・リフォーム会社 / @愛知県

FRCHIS,WORKS(フリーキス,ワークス)は、中古の一戸建や中古マンションのリノベーションを基軸に、ネイルサロンやバレエスタジオ等の店舗設計、工務店さん等のモデルルームのインテリアデザインやインテリアコーディネートなど多岐にわたり、デザイン業務を行っているインテリアデザイン事務所です。 シンプルなデザインの中に、暮らす人の色を落とし込んで、業界の常識に囚われることなく、自由な発想でユーモアに溢れたデザイン、住まいの提案を行っています。


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この記事を書いた人

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