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設計、施工、監理を担当
お仕事場として使っていたマンションの一室を、事務所としてだけではなく、セカンドハウスとしても使えるようにしたいと、ここ数年リノベーションを検討されていたそう。
「とにかくカッコいい雰囲気の部屋にしたい。普通じゃつまらない」と思いながら、プランを立てていったといいます。
黒をベースにシャープでスタイリッシュな空間。コンパクトなワンルームが少しでも広く感じられるように天井は躯体現しにするなど工夫も。
仕事中の照明は十字のライトで部屋を明るく、プライベートタイムは間接照明でバーのような雰囲気を楽しむ。
お気に入りの夜景が一番美しく見れる場所は、造作したソファベッドのある壁に作った収納に座った高さ。夜景を楽しむために、収納の上段を座れるようにしたんだとか。
造作されたソファベッドは、K様がアイディアをラフスケッチして、それを元に建築士と家具職人が形にしたもの。
「仕事のときは寝具などがしまえる収納が付いています。来客があってもベッドだとは分からないようになっています」
リノベーションの打ち合わせが数か月に及ぶと言われ、そんなにかかるのかと思ったそうだが、終わってみるとあっという間で必要な時間だったと振り返る。
「デザインの参考になりそうな、アートな建築やインテリアの写真をひたすら見て、『これがいい。こんなことがしたい』と建築士さんに話すと、どんどん現実化していきました。
こんなカッコいい家になるとは思わなかったので最高です」
重厚感のあるミャンマー産の一枚板仕上げのキッチンカウンター。立ちながらPC作業をしたり、ハイチェアに座ることもあるので、どちらにもちょうどいい高さに。
ブラックでまとめたキッチンの壁は、ベルベットのようなテクスチャの左官仕上げ。黒の中にゴールドがさりげなく入り、メタリックな陰影が美しい。
躯体現しの天井、壁はグレーの塗装、ブラックウォルナットの落ち着いた色合いの床。ご自身で作られたフレームを飾って空間を彩る。
窓際にぐるりとミラーを貼り、空間に奥行を与えている。天井側は、鏡の間にピクチャ―レールを入れた仕上げに。左右も天井にも広がりが感じられて心地良い。
ソファベッドの下段には引き出し収納がありお布団一式がしまえる。ソファ仕様にするとベッドになるとは思えない。上段収納を作ったのは、一番いいポイントでお気に入りの夜景を見るため。
複数の来客があっても、気軽に座ってもらえるようにベンチを壁沿いにつなげた。当初は直線だった背もたれは、キッチンに立つ人ともゆっくり話ができるようにカーブをつけてもらったそう。
コンパクトな玄関回りに大きなミラーがあると、空間に広がりが生まれる。身支度を整えるのにも使えて便利だそう。扉の奥はサニタリースペースがある。
石目調のブラックタイルと間接照明で落ち着いた空間に仕上げ、奥のシャワールームは、ガラスの仕切り壁にしたので、空間が広く感じられた。
“普通ではつまらない。カッコいい家にしたい”とプランをまとめられるK様に、建築士がお勧めしたしたという洗面台。極薄の水栓の意匠が印象的。
躯体現しの天井に走る、鉄管やコート掛けもゴールド塗装を行って統一感を。アーティストがホテルリノベーションで内装デザインをした事例を見て、こんな風にしたいと思われたとか。