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共働きなので、家事の軽減やしやすさ、快適なリモートプランに、「こう暮らしたいという願いがすべて叶った」そう。
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設計、施工、監理を担当
ご夫婦共にリモートワークが増え、それまで住んでいた賃貸マンションでは仕事をするスペースがなく、不都合がでてきたので住み替えをすることに。それまでは都心の職場に近いエリアにお住まいだったが、出社が週に1~2日になったこともあり、郊外の環境の良いエリアに移って、書斎スペースがとれそうな部屋を探すことに。新築マンションなども見たが、ご夫婦の理想とする間取りがなく、中古マンションを購入してリノベーションをすることにしたんだとか。
窓がなく暗い廊下を減らし、部屋をできるだけ広くしたいと考えたK様。LDKは独立していたキッチンと和室、廊下を取り込み、書斎兼寝室はふたつの洋室を合わせ、廊下を取り込んだことで、開放感のある広い部屋に。
一番の目的だった書斎を寝室と同じスペースにしたのは、二部屋にするとどちらも狭くなるし、エアコンなども2個ずつ必要になってしまうので、ひとつの部屋の中で作れないかを相談してみることに。そうすると、“視線が切れる肩ぐらいの間仕切り壁を置いては…”と提案されたんだとか。思いもよらない提案だったが、それなら一部屋でもよさそうだと思い採用したという。実際、どちらのスペースにいても閉塞感を感じず、それでいてそれぞれの機能を持っていた。窓から入る明るい日射しが気持ちよく、窓には二重サッシを入れたので、静かでお仕事も就寝も快適に過ごせそうだった。
全て自分たちで決めた家は、こう暮したいという願いがすべて叶ったという。賃貸マンションに住まわれていた頃に感じていた生活のストレスも解消され、家で過ごす時間が多くなった今、毎日がとても快適だそうだ。
プラン全体に掃除のしやすさということも考えられていた。掃除が嫌いなわけではないけれど、共働きなのでストレスを軽減したかったからだという。本棚以外の収納には扉をつけたり、水ハネがする洗面台まわりにはキッチンパネルを貼ったり。特にお子様が小さいうちは手洗いなどをすると洗面台周りが濡れてしまいがちだけど、サッとタオルで拭けばいいので、キッチンパネル貼りにして良かったと実感しているそうだ。
そして暮らしてみると、寝室兼書斎の間仕切り壁にはもうひとつうれしい効果があった。引き戸を開けっぱなしにしていても間仕切り壁があることで視線が切れるので、玄関やリビング側から見てもベッドが目に入りにくい。来客が急にあってもそのまま開けていられるんだとか。
「夫婦で意見が異なった時、折衷案を取らずにどちらかの希望を採用したのも良かったと思います。その結果“自分のこだわり”と“相手のこだわり”が詰まった、夫婦それぞれのお気に入りであふれた家になりました」
断熱や二重サッシを取り入れて家の機能もアップさせたことで、家にいる時間が長くなった状況でも快適だという。
スタイリッシュな黒系でまとめた対面式キッチンに合わせて、リビングドアも黒をセレクト。窓がなくて暗い玄関に少しでも採光が届くように、大きめのガラスが入ったリビングドアにした。
間接照明は天井を照らすタイプだと、照明を設置する面に埃が溜まってしまうのがイヤだったので、床側を照らす形に。照明は旦那様が既製品を取り付けた。
漠然と床は無垢材を使いたいと思いショールームへ。クルミ材の風合いが気に入って採用したそう。足元にぬくもりが感じられ、湿気も吸ってくれるのでお気に入り。
風合いのある黒ベースで仕上げたスタイリッシュなキッチンに、窓があるためにサイズに制限があったという吊戸棚は異素材の組み合わせ。無垢の床やインテリアの木目とも合うコーディネートに。
三枚引き戸の洋室はLDKの一角に。お子様が小さいうちは子供の遊び場として絵本やおもちゃなどをまとめて置かれ、キッチンやリビングからでも遊んでいる様子が分かるので安心。
手前が寝室で、奥が書斎。ひと部屋でありながら、肩ぐらいの間仕切り壁があることで機能がしっかりと分かれる。壁があったら閉塞感を感じそうだが、ゆったりとした開放感もある。
集中できそうな寝室の一角につくられた書斎。同日リモートワークとなるときはWEB会議がある方が優先的に使い、お一人はダイニングで。そして仕事内容に応じて交互に使用されているそう。
玄関の隣に位置する洗面室は引き戸を開けっ放しにして、帰宅後どこにも触れずに手が洗えるので便利。水ハネしてしまうので洗面台周りにはキッチンパネルを貼って、掃除のしやすさを重視。
旦那様が希望した板張りの天井。あえて段差のある天井に貼ったことでアクセントとなっている。ミラーを取り付けたり、カウンター付の下足入れにするなど、奥行きがでてメリハリがある。