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設計、施工、監理、プロデュース・コーディネートを担当
ここは、築44年になるヴィンテージマンション。元々は奥様のご両親が住まわれた部屋で、賃貸として貸し出していた期間を経て、Eさまご夫妻に受け継がれました。リノベ前は書庫のような物置や、昭和レトロなシステムキッチンが備わっていて、長い月日を感じさせる仕様。設備の老朽化も目立っていました。
自分たちらしい間取りと仕様にリノベして、大切に住み継いでいきたい――
そんな想いから、Eさんはスケルトン工事を決心されました。
大きなご要望としてあったのは、必要十分な収納容量を確保しつつ、各部屋のバランスを崩さないように広く開放的なリビングにすること。また、これからの子育てに備えて、キッズルームにもなるワークスペースもご希望されました。
スケルトンリノベの大きなメリットは、高い自由度で部屋を再構築できる点。E邸では、寝室を少しコンパクトにしてその分を広いウォークイン収納に割り当て、お風呂とトイレの位置関係を逆転して洗面室を新設するなど、大幅な間取り変更を加えています。お施主様が特にこだわったのがそのサイズ感で、部屋や収納の広さや壁の位置をプランナーとじっくり検討して数センチ単位の調整を重ね、お二人にとって絶妙なピッタリサイズを実現しています。
リビングには、ボーダータイルを腰壁にあしらったペニンシュラ型の対面キッチン。背面の壁一面には大容量の収納をつくり、ご夫婦の好きな淡い水色をアクセントに。DIY塗装で仕上げた壁はご主人の自慢になっていて、「いい壁だなぁ」と日々眺めているそうです。
このLDKに隣接する形で新たに造ったのが、大きな室内窓によって光と空間をシェアするワークスペース。お引き渡し後間もなく誕生したお子様を、安心して遊ばせられる部屋になっています。
初期の打ち合わせでご提案したパース絵をEさまご夫婦が気に入ってくださり、基本的なデザインの土台とすることになりました。
オープンキッチンの腰壁には、グリーンのボーダータイル。背面のカップボードと壁には淡いブルーを配色してコントラストをつけました。右側の大きなチェストも造作です。
ベランダ窓側には、ハンモック。ガス管を使用したハンガーラックも備える
子供部屋を兼ねるワークスペースの床は、子供を安心して遊ばせられるカーペット敷き
ワークスペースに設けた室内窓からは、LDKにいる家族の姿が。仕事に集中でき、コミュニケーションも図れる、ゆるやかな境界だ。
キッチン腰壁には便利なマガジンラックを設けました。好きな本をディスプレイすれば、部屋にももっと個性が表れます
玄関には、古材足場板を使用したオープンな靴棚を。写真左手にはトイレと2つのクローゼットが備わる
タタキは大判タイルを採用。足元を間接照明が優しく照らす。寝室ドアの横、壁面に採光用にガラスブロック配している
華やかなコラベルミックスのタイルで、小さな空間を賑やかに。ゴールドの排水管もポイント。
モルタルの洗面台に、実験用シンクの組み合わせ。黒い目地を入れたサブウェイタイルは水周りによく似合う