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設計を担当
ご夫婦と2匹の愛犬がお住まいになられるメゾネットタイプのマンションのリノベーション。以前の間取りは部屋数を稼ぐために細かく区切られた3LDKでしたが、殆どワンルームの様な利用が出来る様な間取りに変更しました。
以前設計したtokyo Loftという案件をご覧になって設計のご依頼を頂きました。ご要望としてはペントハウスでかつメゾネットタイプという特徴を活かす事、モダンでかつインダストリアルなデザインとする事。あとは二匹の愛犬との生活を楽しめる家にして欲しいとの事でした。
ビルは築41年の古いマンションでした。古さと新しさが同居するデザインを目指して、素材の選択を吟味しました。また最上階には大きなテラスがありました。最上階にのぼった時の解放感を設計に活かしたいと思い、ワンルームの様に感じられる設計としています。
「以前のプランが思い出せないぐらい、快適です。二匹の愛犬も自由に走り回る事が出来ます。」と大変満足頂いている様です。
ご相談を受けてすぐにプランニングに取り掛かりました。初期案も現在の案もそこまで大きな変更はありませんでした。金額調整の際により合理的な案に修正をしていく過程でより案の熟度が高まりました。
クライアントが全面的にデザインに信頼をおいて下さり、設計依頼をして頂いた事もあり、細部にまで密度高く設計に没頭できました。さらに出来上がった空間にも大変ご満足いただけている様で設計者冥利に尽きる案件でした。クライアントに感謝しかありません。
写真奥には寝室の窓。玄関との間にシースルーの浴室を挟み込んで玄関まで光が届くように計画した。また、浴室を中心に回遊性のあるプランとしているため狭さを感じさせないデザインとしている。光が入らず暗かった既存玄関を一新した。
キッチンよりダイニング、テラスを見る。キッチンカウンターはセメント板を利用した造作キッチン。シンクや壁面側天板はステンレスのバイブレーション。右奥にはアートワークの錆アクリルのステンドグラスが見える。錆アクリルは狩野佑真氏の作品。
ダイニングよりリビングを見る。左手にはアートワークの錆アクリルによるステンドグラスの内窓。(錆アクリルは狩野佑真氏の作品。飾り棚はステンレスのヘアライン。リビングとダイニングは大型の引き込み扉によって仕切る事が出来き、飾り棚の奥の壁が扉の引き込みスペースとなっている。最上階の為トップライトがあったが、以前は廊下にあったものをワンルームとした事で、部屋の中心が暗がりにならないように配慮した。
リビングより階段を見る。アートワークの様な手摺と左奥にはリビング収納と目隠しの銅パネル。正面の壁は既存躯体の古い風合いを活かしつつマスキング塗装を施した。
リビングよりダイニングを見る。手前の壁はプロジェクションする為にスムージング塗装した躯体。コンクリートのインダストリアルな風合いを活かしつつスクリーンとしても機能する。手前にはエタノール暖炉。
ダイニングテーブルを兼ねたキッチンカウンター。押し出し成型セメント板を転用したオリジナルの製作キッチンです。キッチン部分はダイニングよりも床を一段下げる事で一体のカウンターながら使いやすさにも配慮しています。また奥のキッチンカウンターはテレワークのワークスペースも兼ねています。
ダイニングよりキッチンを見る。視線の先には北側のテラスが見える。左手奥に見える突板の染色による。黒い壁面のBOXは、パントリーとトイレが組み込まれている。
ルーフテラスからは都心の街並みが一望できる。テラスには目隠しを兼ねた植栽プランターを設置している。気候のいい日は窓を開け放って、リビングとダイニング、テラスを二匹の愛犬がぐるぐると走り回っている。
浴室及びシャワーブースはガラス張りとし、奥の寝室からの光を玄関まで届ける。また浴室とワードローブを兼ねた廊下を仕切る壁は、床同様に墨モルタル仕上げ。欄間を設けて存在が重くなりすぎないように工夫した。
シャワーブース。墨モルタルの壁のニッチは小物置き
突き当りには躯体現しの階段と収納及びランドリー