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設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当
地は東京のど真ん中、高速道路や大通りより一本入った場所にある建物の一角でした。
クライアントは都心でも利便性の高いロケーションにこだわり、斜線によって建物ボリュームが削り取られている築37 年の屋根裏部屋の様な中古物件に巡り合いました。
インテリアは斜線部分が天窓状になっていました。
部屋と街の距離感が近いのが特徴でした。
物件の特徴を活かして屋根裏部分を寝室空間にして屋根裏のホテルに改装した様な空間としました。
シンプルなホテルライクなデザインと、荒々しいコンクリートの緊張関係が生まれています。
またワンルームとしながらも可動収納によって開放感と収納量を両立する一方で間仕切り壁を極力減らしてキッチンや浴室まわりに注力することでメリハリのある空間となっています。
コンセプトを気に入って頂き、そのままのイメージで設計を進めてさせて頂きました。ベランダまで一体となって利用出来るので、ご友人を招いてパーティーなどを催される事もあるようです。
物件を拝見して、最初の打ち合わせに5個程の案をご提案させて頂きました。
その後、ご要望をより具体的にお伺いするなかで「東京の屋根裏部屋」というコンセプトをお話したところ気に入って頂き、コスト調整などを行いながら現在の形になりました。
斜めの壁のある特殊な物件。
勇気を持って設計者に委ねてくれたクライアント。
部屋の一部の壁が斜めになっているのを利用して、寝室とチェストを作りました。東京の屋根裏部屋というコンセプトのもとラフなコンクリートの質感とホテルライクなヒップなテイストをミックスさせています。
間仕切りを取り払い、ワンルームとしながら、開口部付きの可動収納によってベッドルームと土間などを緩やかにまじ切る事が出来ます。シンプルでモダンな造作部分とラフな躯体のテイストが程よい緊張感を産んでいます。
ステンレスのキッチンはバイブレーション仕上げ。ガラスをはめ込んだ吊戸や棚はデイスプレイを兼ねたカウンターバーの様なデザインです。グラスハンガー上部には極薄で面発光タイプの間接照明が仕込まれていてボトルとグラス両方が照らされます。
無駄なスペースを最小化することで、普段は部屋に開放されたバスルーム。 特注のカーテンによってまじ切る事が出来ます。 シャワーヘッドとキッチン水栓はオレンジ色で統一。 無骨なデザインの空間にポップなアクセントになっています。
キッチン・洗面は一体のカウンターとしてスペースを最小化しつつ、デザイン的には一切妥協していません。キッチン奥の白い造作はたっぷりの収納の他、冷蔵庫・洗濯機、さらにトイレが納まっています。 右手には墨モルタル床の土間があり洋服ハンガーの黒いパイプが見えます。
洗面とキッチンは板を取り付ける事で一体の利用が可能です。 間仕切りのーテンは特注のプリントを施してあり、バスタブ利用時などにまじ切る事が出来ます。
六本木の街を見下ろすアウトドアテラスです。 植裁を置くことで内外一体となった空間演出が可能となりました。
玄関は墨モルタルの土間敷。 クライアントはここに自転車をディスプレイしていました。 奥に見えるのはベッドルーム。 可動間仕切りによって仕切ることも出来ます。 リビングの板張り部分には間接照明を仕込んでいます。
外から見ると収納にしか見えないトイレ。 とびらを開けるとラフな仕上がりのコンクリートと木の質感の空間となっています。
可動間仕切りによってベッドスペースを仕切ったケース。 収納を充実させつつ開口があるので圧迫感を軽減している。 玄関なのに開けているので、全く暗くない。
カーテンを締めたところ。 脱衣の際にはこのように利用する。 グリーンの柄がプリントされた特注のバスカーテン。 荒々しい空間に緑が生える。
ステンレスのキッチンカウンターは脱着可能な天板で、洗面台と一体とすることができます。 天板は普段は外してオブジェのように壁面にディスプレイし、パーティーシーンなどには一体利用ができます。
天井に見える、配線もオレンジ色として水栓などと色合わせをしています。 また天井は、マスキング塗装を施してラフでありながらデザインされた特殊な塗装です。