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設計、監理、プロデュース・コーディネート、土地・物件探しを担当
東京郊外のテラスハウス式の団地を購入してフルリノベーションをした荒平さんファミリー。物件購入からファイナンシャルプランニング、リノベーションまでトータルでサポートしました。
物件選びは数ヶ月行いましたが、実際に見に行ったのは購入した1件のみ。愛車の洗車を楽しめるスペースがほしいご主人と、管理面などを考慮してマンションを希望していた奥様。「戸建て」か「マンション」か。家づくりの永遠のテーマについて、荒平様ファミリーが出した答えは、両方の良さを兼ね備える「テラスハウス」でした。
購入時は細切れに区切られた4LDK+サンルーム。二階建ての鉄筋コンクリート造、壁式構造の建物のため、室内には取れない壁が多く存在しています。この壁を生かしながら、「つながりながらプライベートの居場所も確保」できる2LDK+サンルームの住まいができました。
以前は世田谷区にある2LDK・50平方メートル強のマンションにお住まいでした。2020年のコロナ禍をきっかけに、奥様がフルリモート勤務、お子さんの保育園も休園が続いたことで在宅時間が延び、手狭さに耐えきれなくなったことがきっかけで、広い住まいに引越しをしたくなったそう。
当初は新築戸建も検討したそうですが、周囲にリノベーションをしている方がいたことからEcoDecoの無料セミナーを動画で視聴。担当者に問い合わせをしたことで、中古を買ってリノベーションに完全シフト。
見つかった物件は八王子市内にあるテラスハウス。洗車をしたいというご主人の思いと、管理をしてほしいという奥様の思いのいいとこ取りに成功しました。
<いただいたリクエスト>
「趣味」「仕事」「くつろげる場所」とスペースを分けたいということ。スタイリッシュに、というよりも見た目良さは担保しつつ、生活動線の良さや整理整頓のしやすさを重視したいというご要望をいただきました。
このテラスハウスは壁式構造で、各部屋が躯体のコンクリート壁で囲まれているため、広くて一体感のあるLDKにできないなどの物理的な制限がありました。その状況下で、どのように暮らしたいのか?どこに何が必要か?という生活シーンをイメージしていただいた事が、このリノベーションには大きく反映されていると思います。
浴室を2階に移して玄関を広くしたり、洗面スペースをオープンにしたり、階段の位置を変えてリビングと一体になるように計画したり、子ども部屋を将来2つに分ける時には、優劣が出ないように配慮したりと、設計の打合せで話した1つ1つの事がしっかり形になったリノベーションでした。
また、労力を惜しまずにイメージ通りの塗装(塗装というよりアートペイントですね!)をやりとげる姿は素晴らしかったです。
周りに家を建てたりリノベをしたりした人が多いので、お邪魔した時に「こういうのいいな」「ああいうのいいな」と思うことがいくつもあって。そうして少しずつ溜まっていたデータをこの家に活かせたので全体的にとても満足しています。
SUVACOからも申し込みいだたける無料の動画セミナー(youtubeを視聴するスタイルなので、いつでもどこでも受講できます)を視聴し、個別相談、物件探し(2ヶ月程度、1回内見)を行い、購入に向けて建築士が物件調査を行いつつ、ローン付をしました。特殊な事情でローン付が難航したものの、低金利でリノベーションを含めた住宅ローンを組むことができました。その後、オンラインや対面、現地での設計打ち合わせを重ね、工務店へ相見積もりをとり予算内に詰めて行きました。着工までに要した期間は約4ヶ月。工事期間は約2.5ヶ月程度でした。
この物件には制約が多く、レイアウトには工夫が必要でしたが、荒平様のご要望を叶えつつ、うまくポテンシャルを生かすことができました。
また、ご夫婦ともにDIYが得意で、エントランス周りの外構部を含めて、かなりご参加いただいた印象です。壁のカラーリングは、他にはないオリジナリティ溢れるものになっています。ご家族の明るさを表すような素敵な明るい色合いになっています。
キッチンに立つとリビングダイニング全体が見渡せる。DIYで仕上げた壁の色は全て奥様がセレクト。場所ごとにさまざまなカラーリングが施されている
リビングと一体になった、抜けのある階段。DIYで塗装した爽やかなレモンイエローの壁は吹き抜け全体を明るくさせています。
リビングとダイニングは繋がりながらも、それぞれプライベート性のある造り。リビングはサンルームへと続く
リビングの窓に増設したサンルーム。枠組みはメーカーの既製品、床のPタイルはDIYで施工したそう
キッチンは、リビングダイニングが見渡せるペニンシュラ型に。見せたくない手元は20cmほどの立ち上がりで隠し、スッキリ見せている
シンプルな造りのステンレスキッチン。収納はオープン棚を造作した
キッチンの下はオープンなものにし、よく使う鍋類やゴミ箱を収納。取り出しやすさを意識した
ダイニングはキッチンの隣に配置。ダイニングにある掃き出し窓の先に庭(畑)があり、自家栽培の野菜やハーブを採って、食卓に並べることが多いのだそう
2階にあるメインベッドルーム。鮮やかな山をイメージして奥様がペインティングした。また、いずれ2部屋に分けられるよう、入口は2つ設けている。
ベッドルームの手前にはファミリークローゼットが。ルーバー型の折れ戸がポイント
2階の浴室の奥側にランドリースペースを設け、ベランダと浴室を繋いでいる。来客時も洗濯物が家族以外の目に触れることがないレイアウト。ハンガーバーはtoolbox
採光が入るよう窓を設けた。シックなグレーベースのユニットバスだが、自然光が入るのが心地いい。窓は外部とは直接繋がっていない室内窓なので、視線がきにならないところもいい
玄関、洗面、リビングへとつながる。壁面収納(お子さんのバッグやアウター掛けとして)、ブラックボードペイントなど、遊び心のある廊下になっている
洗面台は玄関からダイレクトに入れる場所に。幅広にとり、2ボウル式。右側の小さいボウルは靴洗いがしやすいように深めのものを探した
トイレは玄関ホールにあり、居室と分離させている。小さな空間なので、壁の色も遊び心のあるバイカラーで
玄関ドアを開けると、正面に見える玄関収納。アウターやバッグ類を仕舞えるつくり。一段高くして、清潔さを保てるように意識した。洗面も同じ玄関ホールにあり、外の汚れや花粉を室内に持ち込まないような造りになっている
設計でも常に先回りして提案してくださっていましたし、リノベ中に予想外のことが出てきても不安なく進められました。二人三脚で一緒に作っている実感はあるのですが、こちらに負担がのしかかるわけではありませんでした。例えば、メールだとニュアンスの共有が難しいことに対しては、現場で状況を見せていただきながら尋ねてくれるので、私たちとしては「じゃあこれで」と判断しやすかったり。いつも先回りしてくれていたので「あれは今どうなっているのかな?」「これはもっと調整できないのかな?」と心配になることはありませんでした。
また、減額と思い出づくりを兼ねてDIYを積極的にやりたかったのですが、担当してくれた岡野さんも工務店さんも寛容に受け入れてくださった上にレクチャーまでしてくださって、良い経験になりました。
専門家との関係:顧客
こっぺちゃんさんが2023年12月18日に投稿