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名古屋駅西地区には戦災を免れた町屋が多く残っている。
ここに、この地区で生まれ育ち下町の界隈の姿を残していきたいというクライアントの強い希望で出来た町屋。要望は、玄関から通り土間を抜けた先に光庭という町屋の原型の再生である。
再生M は、中村公園近くにある築80年の二軒長屋の一軒の再生です。
長い月日の中で以前の持ち主が土間をつぶし、前庭と奥の庭に増築をしていた。その余分なものを取り除き町屋の原型「通り土間」と「光庭」を生かした空間である。これで健康的な風と光の通る空間になった。モルタルの通り土間には床暖房を設置し吹抜けのあるダイニングも暖かい。昔ながらの趣のある空間を技術で補うことで快適な暮らしが届けられる。
土間は玄関で靴を脱ぎ裸足で生活する。
奥深い陰のある空間は天窓・坪庭から光をもらい空気が浄化され、深くつつまれながらも清らかさを感じる。
・光庭と対話するダイニングキッチンは、日々の暮らしの中心となる。
・木格子につつまれた前庭の見えるアトリエは、光と緑を受け取る場。
・通り土間は、玄関アプローチから奥の光庭までの空気を透過する。
・天窓は、吹き抜けた土間と廻り階段に灯かりを落とす。
・奥行きの透過性、素形を活かすために間口の中に出るそで壁を耐震壁として補強。
古くから庶民が暮らしている中村の佇まいに、光と風を感じる町屋の再生。
長屋の1軒をリノベーション。 格子の向こうに見える前庭の奥に部屋がつながっていく。 左の門扉から通り土間が奥までつづく。
外観 南面の道路の西寄りから。 西側は2軒長屋のお隣さん。
門扉の格子を閉じると一面の格子が趣を増す。 前庭の緑が格子からのぞく様子は街に潤いをつくる。
玄関アプローチから通り土間の奥行感がわかる。 北側奥の中庭に入る光が恵をもたらせる。
玄関にあるワークスペースには、本棚・靴箱が壁に造作されている。 靴をぬいで上足で利用する土間スペース。 通り土間の横に和室・板間・ダイニング・キッチンとつながる。 既設の柱を活かして空間にリズムを生む。 和室の前後横にある引戸で部屋が仕切られる。
コンクリート土間にあるダイニングキッチン。 光庭とのつながりを考えて斜めに配置したキッチンテーブル。 家族の憩いの場となっている。 通り土間の上が吹き抜けて、天窓からの陽光が直接そそいでいる。
通り土間にある書棚は玄関からつながっている。 ダイニングキッチンが家族団らんの憩いの場になる。
ダイニングから玄関方向をみる。 通り土間上の吹抜けには天窓がある。 北側にあるスペースに光を恵む天窓である。
一段あがったタタミコーナーから光がそそぐワークスペースへ。 書斎として使われている横には充実した書棚がある。 南に面した前庭からの陽光がまぶしい。
格子に囲まれた前庭に入る陽光がワークスペースまでそそぐ。 玄関入り口で靴を脱ぐスペースは、豆砂利洗出しにしている。 門扉をロックして庭へのセキュリティを護る。 サッシを開け放して風を通しながらセキュリティが保つことができる。
通り土間の上にある吹抜けからダイニングを見下ろす。 天窓からおちる陽光がダイニングを明るくする。 既設の梁を活かした吹抜け空間。 コンクリート土間に設けた床暖房が吹抜けを介して2階まで暖める。
屋根下の既設の小屋組みを活かしたこども部屋・寝室。 屋根下にひとつにつながる空間は、引戸で各室に仕切られる。 2つの天窓は、階段と吹抜けにそそぐ。 南側の広い開口に面してテラス・格子がある。 格子でセキュリティを護っている。