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名古屋駅近くにある、四軒長屋の一軒(東端)のリノベーションです。
築80年、歴史が積み重ねられた長屋の素形を活かし、ミニマリズムなモダンデザインとのコラボレーションを追求した住まいです。
クライアントが幼児期から青年の間まで過ごし、その後倉庫として貸し出されていました。今回、クライアントの元に戻り、戦後の長屋の楽しい時代を思い出されて、取り壊すのではなく新しく再生するリノベーションを求められました。
長屋の母屋は、通り土間と連続する奥へつながる部屋のプランを活かす空間構成です。
柱・梁の素形を活かす[和]を「図」として、白い大壁のキャンパスを[モダン]な「地」とするミニマリズムなデザインのコラボレーションです。
中央の階段の吹抜けからは、天窓の陽光が1階の土間までそそぎ「陰影礼賛」の空間になります。
増築された水廻りは一掃して、浴室・洗面・トイレは清潔感のある白いモダンなタイル張りの部屋になりました。
築60年間、農家で使われていた障子付の格子戸を再利用して、空間のエッセンスとしています。
貸家として計画された空間は、SOHO・アトリエ・スタジオ・ギャラリー・ショップ・・・とさまざまな使い勝手を想定してデザインされています。募集と同時に見学希望者がたくさん集まり、ヨガ教室と住まいとして使われるご夫婦に借りていただくことになりました。
天窓からの陽光を白いキャンパスにあて、和組みの小屋組みを浮き立てる。 吹抜けた階段下から、1階の光がまわりこんできている。
4軒長屋の3軒まで横につかがった様子。 東端の1軒をリノベーションしている。 外観は以前の構成を活かしている。
正面のデザインは、以前の構成を活かしている。 1階の木格子は、近くで解体する長屋の格子をもらって保存していたもの。 2階の手すりは、既設のものを再利用している。 壁は、黒漆喰を塗りなおしている。
フリースペースの前室・板の間・光庭までの奥行。 天井の梁、板張りは既設のままである。
使い勝手によって、上足・下足は自由に利用してもらう。 黒い板の間は、格子戸が開いた状態。
板の間を格子戸で閉じた状態。 築60年の農家で使われたいた障子付の木格子戸を閉じている。 障子は脱着できる。
階段上の天窓からの陽光が吹抜けを通しておりてくる。 白いキャンパスにおちる光と影になる階段のシルエット。
吹き抜けた階段上からの陽光。 一段上がった黒い板の間は、引戸で閉じることができる。
光庭に面したダイニング(奥室)から、板の間、フリースペース(前室)とつながる。 天窓からの陽光が階段下までそそぐ。 黒い板の間は、引戸で仕切られる。
黒い板の間を仕切る、障子付の木格子戸を閉めている。
奥行のある暗い長屋空間の中につくった光の溜まり。 ここからの光が奥室(ダイニング)を明るくする。 洗面浴室の地窓から水廻りも明るくなる。
天窓の陽光で照らされる小屋組みの梁。
節有の無垢フローリングと黒く塗装された合板・白い壁とコントラストが美しい。 既設の木手すりを活かした全開放できる窓。 この窓台は腰かけることができる。
奥にいく毎に一段上がる床構成。 階段のあるフリースペースは吹き抜けて天井は高いが、両側の部屋は天井が低くなって、空間にメリハリをつけている。
両側の部屋との引戸を閉じて、天窓だけの光で静謐な空間になる。 瞑想にふける空間になる。