注文住宅

『岳見の家』~雑木林につつまれた住まい~

面積:

84㎡

築年数:

2010年

エリア:

愛知県名古屋市

実施時期:

2005~2010年

内容:

建主とは10年ほど前から知り合い敷地も見せてもらっていた。子育てが終わり、ご夫婦の終の住処としての計画。要望は扇形をした傾斜地を活かし、緑につつまれたゆるやかな時をすごせる住まい。
建蔽率30%、道路境界から2mそして隣地境界から1.5 mの壁面後退と緑地率30%。変形した小さな敷地(約49坪)では難しい課題であった。 敷地形体と同じプラン形体で傾斜地に埋め込むと、周辺の環境と対話が可能になる。
地階の玄関は雑木林の中へ。中央にある階段を上ると緑を前にして1階リビングに迎えられる。 リビングは天井が高く伸びやかで、周りには緑の景色がいくつも現れる。 半分埋まった地階は寝室の開口と玄関横の予備室板間とで風通りを計画。 地階、1階ともに心地のよい住空間はコンパクトだからこそ味わえる外部環境とのつながりを持てる住まい。  その他に、寝室前の三角テラス、そのテラスに面する浴室、浴室上にあるカフェテラス、ロフトから上がって朝日と空を望む天の間と建主の希望から生まれた遊び心のある空間もあります。

外観や室内の空間をこの一枚でイメージしてもらえると思います。
窓際の光や緑のゆたかさがつたわってくると思います。

アール形状の柔らかい外観。雑木林に囲まれたナチュラルな住風景。
地下1階は、コンクリート打ち離し、1階は木造に板張りの仕上げ。

雑木林に囲まれて階段を下りると玄関。
緑につつまれて、心地のよいお出迎えになる。

アールの壁とまっすぐな壁でできた、船の先のような外観。
雑木林に浮かぶシャープでユニークな形状になっている。

カーブした板張りの外壁に窓が多角形につながる様子。
3枚に1枚が下からスイングして開く。
小さな庇を設けて、少々の雨でも風通しが可能になる。

アプローチの階段を下がり雑木林の中に入るアプローチ。
緑をくぐって、板張りの玄関戸がむかえてくれる。

コンクリート壁の玄関から奥の寝室までカーブした室内へ。
奥の光はテラスからの回折光。

先細りの室内の先端にあるテラス。
緑に包まれた安心感のある室内になる。

玄関横にある予備室から玄関へ向けて。
真ん中に下足箱の収納がある。

真ん中の下足箱の両側が玄関につながる。
障子を開いた状態。

玄関との障子を閉じると外部の光が柔らかく入る。
障子の真ん中にあるのが下足箱。

地下1階から上がると地上にある植栽が見える。
階段の先に緑が見えることで心地よく上がることができる。

アールの壁に空いた連窓からは、隣家の借景を望める。
陽光が壁をつたって廻りこんでくる。
床と天井は、木を活かしたナチュラルな仕上がり。

シャープで突き出した先の窓からの光が、部屋全体を包み込む。
周囲を雑木林で囲まれた部屋は、光と風がとても心地よい空間となる。

キッチンの前にある小さな階段は、ロフトへ上がる。
ダイニングの向こうに下の階へ下りる階段がある。
アールの壁と出窓のあるベンチにはさまれたダイニング。
コンパクトな空間は、周囲の窓からの緑が豊かに感じられる。

キッチン前に大きな開口を設けてダイニング・リビングとつながる。
両側が緑のみえる開口部に挟まれて、キッチンからも心地よさが味わえる。
ロフトに上がる階段が左手に見える。

傾斜地にある地階扱いのテラス。
前面道路側から手前の上がった庭につながるトンネル状ののテラス。
地階テラスに面しているのは、寝室と浴室。
上階は、先端にあるリビングの開口。

傾斜地に埋め込んだ地階の浴室の上にあるルーフテラス。
雑木林につつまれて夏も心地よい。
向こうにあるのは、リビングの大きな開口。

地階のテラスと1階のルーフテラスが階段状にならぶ。
地階は、サッシを閉じるとサンルームに。
左手は、浴室の開口。

ヒノキ風呂の大開口からのテラス。
緑につつまれて視界を護っている。

この住宅事例を手掛けた建築家

向井一規

建築家 / @愛知県

光・風・緑を大切に、居心地の良い空間。日常の中で癒し・潤いを感じ、そして活力を養える空間。そんな日々の生活の豊かさが感じられる暮らしを提案させてもらっています。人の暮らす環境はとても大切です。毎日の積み重ねで人は育まれます。自分にフィットした幸せな住まいをつくりましょう。

向井一規

建築家 / @愛知県

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