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設計、監理、インテリア、エクステリア(庭・外構)を担当
マンションにお住まいだった所をご実家であった築50年戸建て住宅のリノベーション。ご夫婦で住むための改修です。基本的には1階のワンフロアで生活を完結するようにプランし、2階は書斎とご家族がきた時にための予備室(タタミ部屋)として計画しました。
ご高齢のご家族がお住まいだった所で、お施主さんが育った家でもあります。ご家族は施設で暮らされており、書斎替わりに一部屋を使っていらっしゃいました。退職される予定があり、本屋書類等もたくさん収納する必要があり、いま生活されてる場所では手狭になることもあり、ご実家を直して住むことになりました。
基本的には1回のワンフロアで生活が完結するようにプランしいます。また書類、本、DVD等を多く収納する必要があったため、書斎の他、リビング廻りに奥行きの浅い本棚をたくさん作り付けてあります。外装を残してスケルトンにし、アンカーボルトや筋交い、金物の補強をした他、制震金物も取付てあります。サッシは古い木製やアルミからペアガラスサッシに更新し、断熱材も十分に入れています。また上下階の空気循環ダクトも取付け上下階の温度差解消につとめています。既存の構造体や古い建具を生かしながら新しいインテリアに生かしています。
たくさんのものを収納しなければなりませんでしたが、なんとか納まったそうです。以前の冬の寒いお家をご存知なのでエアコンが十分に機能するので快適に過ごせるとのことでした。比較的人通りの多い立地で、外部からの視線が気になっていましたが、玄関の位置を変更したり、フェンスの目隠しを新しくしたので落ち着いて過ごせるようになったとおっしゃっていました。
プランニングは実施設計を含めて6ヶ月くらいかかりました。その後は金額の調整と既存家屋の荷物の運び出しに多くの時間がかかってしまいました。
他の戸建て住宅をリノベーションしたお宅のお知り合いの方で、事例写真等もよく見ていただいたので すぐに信頼関係を気づくことができました。必要な柱をうまく残しながらプランをつくれたのではないかと思っています。
ダイニングからリビングの方向をみたところ。正面奥にはソファが置かれる予定です。奥行きの浅い本棚を各所に備え付けています。2階のない部分は屋根の下になるのでその勾配を生かした天井としました。
コンパクトなダイニングとキッチン。 ちょうど既存の柱に囲まれたダイニングのスペースです。キッチンはコンパクトは既製品ですがダイニングとの間に造作の壁を立てカウンター+収納を加えて使い勝手を良くしています。
左手がリビングとなるスペース、右奥の柱と扉、下がり壁で囲まれたところがベッドの置かれるスペースです。左手窓と壁の本棚の下にソファが置かれる予定です。柱や梁はお化粧せずにそのままにしてあります。床は杉板の無垢材30mm厚。
ちょうど柱の間が廊下のようなスペースになっています。右手がダイニングとキッチン、左にリビング。左奥、正面奥、右手キッチンの上部に古い格子のガラス戸が嵌め込まれています。
ダイニングとキッチン。キッチンは小さいながらもアイランド状で周囲をグルグル回れるようになっています。カウンターをダイニングとの境目に設けて使い勝手を向上させています。
リビングから見たダイニングとキッチンです。残した柱が緩やかにスペースを区切っています。
コンパクトなアイランドキッチンを横から見たところ。壁付のシンプルなキッチンを造作の壁+カウンターに取り付けています。
キッチン背面の収納はオリジナルで作りました。上部には階段との仕切りに古くからあった格子のガラスとをはめ込んでいます。あければ風は上へ抜けていく仕組み。
シンプルなベッドルーム。ベッドヘッドになる壁面に奥行き15cm程度の棚を作りつけています。眼鏡やスマホ、時計などが置けます。
左手がキッチンになり、古い格子戸を嵌め込んで空気が抜けるようにしてあります階段の上部には開閉式の天窓があり、気候の良い時は風通し良くなります。
柱と梁の見える会談室にはできるだけ本棚を多く設けました。天井には天窓があり、家の中央ですが明るい空間になっています。
階段を上がったところ。いたるところに本棚を設置。各所で奥行きを変えて、様々なサイズの本が収納できるように なっています。
古い欄間を残して天井を屋根勾配なりに変更。断熱材をしっかりと充填した上に木製の天井板を貼っています。奥の畳の部屋が予備室。
古い丸太の針の見える予備室。奥の杉板の床のスペースが書斎です。予算の関係で作り付けの家具は設置しませんでしたが奥に納戸もあります。天井を勾配天井に変更したので解放感ある空間となりました。