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週末用の住宅です。将来の定住も視野に入れています。
道路際に駐車スペース、建物を挟んで庭を大きくつくりました。
水平に視線の広がるほぼ平屋の構成です。
内外ともに少し和を感じさせるテイストで仕上げました。
お客さまのご希望で電磁波の影響を少なくしたオールアース住宅です。
すでに都会の真ん中にお住まいをお持ちで、わたしにとって2回目の設計のご依頼です。都会の住まいは3階建てで庭がまったくないので、愛犬が走り回れる広い庭を用意してほしい。将来のことになるが診療所となるスペースと予備の寝室が欲しいとのご要望でした。メンテナンスはなるべく手のかからないもの、というご希望でした。少しモダンな鉄骨でできた1回目の家とはテイストの異なるものがいいというご希望でした。
内装にはできるだけ自然の素材、無垢の木、和紙の壁紙、石、柿渋の塗料などを使っています。リビングを庭との間には縁側を広く深くとっているので内部は開口部の大きい割に落ち着いた雰囲気ができています。
外部は既成のサイディングを2階部分に使いメンテナンス時になるべく手間のかからないようにしました。1階部分は思い切って焼杉を使っています。時期がくれば補色等の必要がでてきますが、足場等の必要ない部分なのでメンテナンス時のコストは大きく削減できます。
秋にいらした時は気持ちいい風がふいて、静かで帰ってきたくなくなってしまいます(笑)
とのことでした。お正月にはゆっくりと過ごされたようです。
2回目の設計のご依頼でしたので、お互いの信頼感がありとてもスムーズに進行しました。庭が広いので建物の配置を模型を使っていくつかのパターンを検討。コストとボリューム(広さ)を調整しました。インテリアはいくつかのイメージを頂いた上で私から「和」の素材をご提案しほぼそのまま実現しました。
遠隔地でしたので建設会社の選定、コストの調整はいつものことですが苦労しました。とても親切で丁寧な建設会社さんと出会えたのは幸運でした。
赤い柱の並ぶ奥が住宅の玄関、左手が診療室の玄関です。アクセントの赤は柿渋系の塗料です。
中庭を囲む建物の外観です。 左手がリビングに続く縁側、右手が診療室になるスペースです。 庭は将来にわたって徐々に整備される予定です。 茶色の部分は焼杉、2階部分は白い窯業サイディングです。
採光用の細長いガラスをはめ込んだ玄関ドアです。内外ともに床は石で仕上げています。右手にはちょっと荷物を置いたり、腰掛けたりできるベンチ状の板を設置。手摺は縦に設置しています。
現代的には無駄と捉えられがちな廊下ですが、ここでは内外、公私を区切る大切なクッションとなる空間となっています。玄関と同じ石の床仕上げ。壁には和紙を貼ってあります。
廊下に面して少し奥まったところに寝室のドアがあります。ここにはワンちゃんが出入りできるように秘密の?ドアを脇に設けました。ドアの中のドアなど、仕掛けにこりすぎずに納めました。
廊下を抜けると2階へあがる階段、その奥がLDK。キッチンはダイニングテーブルを置かずにキッチンと接するカウンター形式としました。通常4人、詰めれば5〜6人は吸われます。
キッチンはシンプルな既製品のキッチンを使い、造作でダイニングとなるカウンターや収納を追加してコストバランスよくまとめています。フルにオープンになりすぎぬように天井から下がり壁のあるタイプです。
リビングからキッチンを見た所です。濃茶で着色した木の壁で少し囲まれたセミオープンな構成です。少し居酒屋?風(笑)
ダイニングカウンターの背中側からリビングにかけて長く縁側から庭へと繋がって行きます。
リビングの一番奥の壁面はアクセントにオレンジに近い赤い和紙を貼っています。床は無垢のウォールナット、天井は杉。
リビングと縁側との窓には内障子を設けました。
縁側との窓に設けた障子戸は全開するようにしました。縁側と庭と繋がっていきます。
遊びにきてくれた親子が縁側に座って「ここいいな〜」と言ってくれました。
壁天井は和紙、ベッドヘッドにアクセントウォールを設置し周囲に照明を組み込みました。
寝室のアクセントウォール廻りの照明を点灯した時の様子です。床は樺の無垢材。
右側にクローゼットがあります。建具には壁と同じ和紙を貼ってあります。
将来診療室になるスペースです。正面奥は梅の模様の入った和紙、天井は白木の合板、床は樺の無垢材です。
正面が診療所入口。繊細な縦格子の引戸としました。右手に洗面カウンターと収納机、左手が住宅部分と繋がります。
待合室と診療室をわける障子戸。吊戸にして床レールはなくしました。
2階の予備室。寝室ともなるフリーなスペースです。正面壁奥の部分は洗面とトイレになります。ここだけグリーンの和紙でアクセント。
バルコニーに繋がる窓。グリーンのバーチカルブラインドを付けました。
窓を全開すると大きなバルコニーと繋がります。手摺の壁に囲まれて外からの視線はほとんど感じない造りになっています。
1階には縁側もありますが2階には大きなるーふバルコニーがあるのです。お月見などのできる季節はきっと最高でしょうね。