注文住宅

水庭の家

水庭の家 (夢一杯の家づくり)

夢一杯の家づくり

私と出会う2年前に土地を購入。その土地は変形旗竿敷地。「建築家に設計を頼むんだ」という強い意思で、ハウスメーカーでは建て辛い土地を、格安で購入したとのこと。 その後、なかなか自分達がピンとくる建築家が見つからず、ずっと建築家探しをしていたそうです。縁あって、私が設計をすることになりました。 夢一杯で始まった家づくり。昨日のことのように思い出されます。

水庭の家 (平屋建ての外観)

平屋建ての外観

旗竿敷地で、竿の部分が約30坪、旗の部分が約100坪の土地です。竿の長さが20m近くあるので、ゆったりとしたアプローチとなり、車も3台余裕で並べられます。道路・アプローチは北側なので、北側玄関となっております。 敷地の周囲は住宅に囲まれ、南側に窓を設けても日光は期待できません。土地は平屋建てが充分可能な広さがあったので、建物は平屋とし、中庭から光や風を取り入れるように設計しました。なので、外観にはあまり窓がありません。 外壁は『銀黒のガルバリウム鋼板(波型)』です。ガルバリウム鋼板はローコストな材料ですが、使い方次第で、立派な材料に見えます。端から端までは21mほどあるので、結構な見応えです。 最初の提案で、「密集住宅地外に建つので、対してClose、内に対してOpen」というのが、気に入ってもらえたようです。

水庭の家 (玄関を開けると)

玄関を開けると

旗竿のアプローチを真直ぐ進むと、背の高いドアと長いキャノピー(庇)がお出迎え。 そして玄関ドアをあけると・・・。水庭の風景が、目に飛び込んできます。来客者は皆ビックリ、というか固まるらしい。 玄関の向こうが南側なので日当たりも良く、大きな空も見える開放的な玄関です。向こう側には、屋上へと続く緩やかな階段が見えます。

水庭の家 (水庭あそび)

水庭あそび

内部に入ると。LDK、子どもスペース、玄関、廊下が一体となった平屋のワンルーム空間が広がっております。 家の中心に配置した中庭には水が張られ、子ども達にとっての格好の遊び場となります。 もともと、オープンな家族関係を理想とし、個室の子ども部屋は要らない。さらには、玄関らしい玄関も要らない。というご夫婦の考えでした。 最初の提案では、水庭ではなく、ウッドデッキを敷いた中庭だったのですが、奥さまが「水を張ると面白くないですか?」と。「面白いですね〜、でも掃除はどうしますか?」と切り替えしたら、「言った私が責任取ります」って感じのコミュニケーションにより、この『水庭』が実現しました。 「水庭のある家の子どもは幸せだろう」「時々水を入れたら、ホコリや汚れ対策に有効」などなど、前向きに。 家族の夢が詰まった『水庭』です。きっと、お掃除も苦にならない。と言うか、水庭のお掃除は、家族のコミュニケーションの大切な場にもなるでしょう。

水庭の家 (LDK)

LDK

キッチンはステンレス一枚板のアイランドタイプで、奥さま拘りのグローエのクロスハンドル水洗が可愛らしく付いております。 壁の裏側に、ちょこっと見えているのはバスタブです。 奥の開口部の外にはデッキテラスがあり、浴室からも出られるバスコート兼洗濯物干場となっております。 床仕上げとして用いたのは、フローリングではなく、ラワン合板の上にオスモカラーを塗っております。出来る前は安っぽくなるかと心配しておりましたが、結果として1820×910サイズの大きな合板が黒光りして、とても個性的な仕上がりになりました。

水庭の家 (浴室からバスコートを見る)

浴室からバスコートを見る

浴室とユーティリティ(洗面、トイレ、脱衣、洗濯機)とが一体となったワンルームで、カーテンで仕切られます。浴室の向こうはバスコート兼洗濯物干場です。洗濯が終わると、浴室を通って洗濯物干場に出れるので、動線的にとても便利です。 床はヒノキ板で、定期的に上げて干してもらっています。窓を開けておくと、風通しも良いので、気持ちの良い浴室になっております。 もともと建主さんは、ゴロンとした形の置き方が希望でした。出来上がった頃、3人の子ども達が浴槽に入って、じゃれ合って遊び始めました。それを見ていた1歳半の四男は・・・。 やっとヨチヨチ歩きを始めた頃です。目を離して、放っておいたら、浴室から泣き声が。見に行ったら、なんと浴槽の中で泣いているではありませんか。どうやら、浴槽に入りたくて、自力でよじ登り、頭から落ちた模様。 そんな浴室は、子ども達にとってもお気に入りの場所です。

水庭の家 (建主さんからの手紙)

建主さんからの手紙

(前略) 我が家も少しづつ、我が家らしく、こなれて来た感じがします。もちろん、汚れたり、傷ついたりはしていますが、それすらも愛しい我が家です。 ただただ、何もせずゆっくり床に転がって、雲を眺めているだけでも、それがとっても幸せだし、美味しいコーヒーを黙って啜っていても、心がしっとりと落ち着くし、とても不思議な魅力のある家です。 毎日毎日が楽しく過ぎて行きます。 (中略) 他の方がどういう風に感じて下さるかは、それぞれですが、この家は世界一の家です。間違いなく。不便もありませんし、何よりも飽きることがない。 ただ、ボーとしているだけでも楽しいから、家族はすっかりで出不精で、家が何より大好きで安らげます。 時間がこの家はゆったりと流れていて、客人も穏やかに時が過ぎていくようです。 皆さん「気付いたら、もう、こんな時間になっていたんだ〜!?」と、名残惜しそうに帰って行かれます。 居心地が良いと感じてもらえるのは、本望ですね。 (後略) 上の写真から、そんな生活を想像していただければ幸いです。

水庭の家 (子供スペースから見た水庭の様子)

子供スペースから見た水庭の様子

水庭に面して、子供4人の勉強机とデザイナーズチェアが並んでおります。 水庭の向こうには、リビングやキッチンも見えます。 空は青く、雲のゆっくりとした動きが見られます。 家の真ん中にある大きな水庭の存在が、家族それぞれが何処に居ても、離れながら繋がっているという程良い距離感を保ち、大人だけでなく、子どもにとっても安心感を生み、その結果、自立を育む環境が創れたのではないかと実感しております。

水庭の家 (水庭の夕景)

水庭の夕景

「水庭を渡る風に心安らいだり、雲や星を見ながら過ごしたり。 子供たちと同じように、この家は色々と表情が変化するので、毎日新しい発見があります」と奥さまのお言葉。 夜になると、水面やガラス面に照明や星の光が映りこみ、キラキラ反射しあって、とても幻想的な雰囲気になります。

水庭の家 (屋上から見た夕景)

屋上から見た夕景

夕日が沈む頃、勾配の緩やかな階段を上り屋上テラスに出て、 そして振り返ると、こんな景色が目に飛び込んできます。 奥さまは、「暗くなって、ここからほんのり明かりが灯るリビングを見るのが好き」なんだそうです。 もちろん、ご主人や子供たちの動きに目を配りながら。 屋上から見る『花火』の眺めも抜群なのだとか。

水庭の家 (水庭を体一杯に楽しむ子ども達)

水庭を体一杯に楽しむ子ども達

長男:気分転換に、よく一人で屋上にいます。叱られた時などは、スッキリするようです。 次男:広い家を存分に散らかす(笑)天才です。今日もあっちこっちで宿題を開けた形跡があります。 三男:家中を所狭しと走り回っています。朝日の差し込む部屋で目覚めるので、すかり寝起きが良くなりました。 四男:足取りも安定して、いつも3人の兄の後ろを一生懸命付いていきます。家の中に響く、可愛らしいテペテペという足音は、彼のモノです。 建主さんから戴いた、生活感溢れる近況報告でした。子ども達の喜ぶ顔が、私にとっても何よりの励みになります。

いい家!
5

この家がいいと思ったらクリック!

種別

注文住宅

所在地

栃木県

延床面積

115㎡

夫婦二人と男の子四人のための住宅です。
初めてお会いし、プランニングを開始した時、ご主人は27歳。で、4人の子供。尊敬します。
少子化が進む中、小さな男の子が4人ということ自体が『家族の個性』と言えますよね。

いい家!
5

この家がいいと思ったらクリック!

手掛けた建築家

根來宏典

根來宏典

先入観、固定観念は持たず、一つ一つの住宅に真摯に向かう

所在地

東京都中央区入船3-1-10-801

こんな相談ができます(匿名)

住宅事例や対応エリア・金額感についての質問や、打ち合わせの日程や内見同行の相談など、匿名で問い合わせ可能です。

根來宏典さんのそのほかの住宅事例

この住宅事例に関連するキーワード

この住宅事例を見ている人におすすめ

もっと見る

根來宏典

建築家 / @東京都