この敷地の条例に抵触しないよう、熟考しつくして「敷地をつかいきる」家。吹抜けと勾配天井、スキップフロアが素敵。

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上野毛の家/ House in Kaminoge

手掛けた建築家

設計、監理を担当

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手掛けた建築家

用途

自宅

所在地

東京都

敷地面積

125.76㎡

延床面積

163.07㎡

階数

3階建て

完成時期

2023年12月

施工会社

柏倉建設株式会社

手掛けた建築家のコメント

設計、監理を担当

敷地は都心と比べて道路幅や隣棟間も比較的広くゆったりとした住宅地。

ここに、夫婦と子供二人のための住宅を求められた。

クライアントの大きな要望は「敷地をつかいきる」ことであった。建物の配置計画は建物本体の外壁の後退距離、さらに、敷地の大きさによって空地の緑化割合が条例により定められていた。また、建物の高さは北側からの斜線制限により抑えられ、建築の最大ボリュームは水平、垂直各方向とも法律により自動的に決定付けられていた。

まずは各スペースのゾーニングとしては、1階にはプライバシー性の高い主寝室や水廻り、ビルトイン車庫を配置し、2階の中央に大きな吹抜け空間を持つ用途を限定しない「ホール」を設け、その周辺に、リビングやダイニングキッチン、3階の子供部屋は吹抜を介してアクセスする構成とした。

そこで「敷地をつかいきる」という建主の要望に対して、この敷地の条例には抵触しない形で、1階には坪庭、2階にはコの字型にめいっぱいバルコニーを付加し、各階に水平方向の広がりを加速させた。さらに、敷地が道路より60センチほど上がっていたため、1階の内部と車庫には高低差があり、この高低差を生かし、スキップフロアを挿入することで斜線により抑えられた隙間の空間に床面を確保し、垂直方向は吹抜け以外にも増床してつかいきった。

結果、吹抜けと勾配天井、スキップフロアによる多様な天井の高さにより、各スペースは固有の空間や建物中央にある用途を限定しない「ホール」により拡張し、時には生活のシーンによっては縮小もする可変的な空間が生まれ、吹抜最上部からの直射日光や、外に張り出した坪庭やバルコニーからの柔らかい反射光により多様な光に包まれた住空間となっている。

竣工 / 2023年
所在地 / 東京都世田谷区
規模構造 / SE構法  地上3階
主要用途 / 専用住宅(2世帯住宅)
敷地面積:125.76㎡
建築面積:67.29㎡
延べ床面積:163.07㎡(車庫を含む)
施工:柏倉建設株式会社
photo by 吉村昌也
担当 山本 石川

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手掛けた建築家

対応業務

注文住宅

所在地

東京都世田谷区大原1-16-16 シルクロードビル207

主な対応エリア

東京都 / 埼玉県 / 千葉県 / 神奈川県 / 京都府

目安の金額

30坪 新築一戸建て

3,000万円〜

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