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設計、監理を担当
緑が生い茂る周辺環境に建つ2階建ての住宅です。建主は70代のご夫婦とお子様二人の4人暮らし。計画する上で重要な指標となる敷地面積に対する床面積の割合、建ぺい率と容積率はそれぞれ50%と80%。つまり、1階は最大の50%とすると、2階は30%となり、この住宅の家族構成や年齢からはフィットした制限でした。
建主のご年齢を考慮し、リビングや水回り、ご夫婦の各寝室、趣味の部屋とお二人での生活の機能は最大の50%を1階に配置し、残り30%を2階のお子様の寝室や収納とし、最初にこれらの床面積の割合をシンプルに建物のシルエットに置き換えることをデザインの契機にしました。
敷地の北側には道路を挟んで公園の森があり、これらを生活の中に借景として取り込めるようにリビングを北側に配置し、南側には各階に寝室を重ねて配置し、シンプルな勾配屋根で南北を繋げました。北側のリビングに南側からの採光を確保するために2階の中央にテラスを設けており、また、このテラスは北側が一層のため、公園の森も見ることができます。
テラスの上部には屋根の構成材でもある「母屋」が内部と同じ間隔で架けられ、日差しのコントロールを可能とし、周辺環境にも合わせた建物のシルエットにもなっています。