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千葉県館山市の国定公園の中にある敷地。窓からは防風林の隙間から水平線が覗きます。空が高く海風が吹き抜けます。普段、多忙にしているクライアントが、海で楽しんだり、夫婦だけの時間や仲間と交流を深める場です。ここでは必要なものを厳選し無駄なものをひとつも置かない、また建物自体もミニマムを極めたデザインを目指しました。北東に海がひろがり、南西は隣家が迫っているため、北東に大きく開口をとり、南西は極力閉じた形態としています。玄関の土間は趣味の釣りのため広くとり、リビングには深い軒の濡れ縁を設けました。玄関とリビングは建具で操作し、目的に応じて可変できる豊かな居住空間を実現しています。屋根形状は南北を対角線とする棟木が南へ登る形となっており、そのユニークな架構は内部で表われ、リビングのデザインの大きなポイントとなっています。外壁は、強い防腐塗料を塗装した木貼りで塩害対策にも注意を払っています。
塩害対策の外壁
多目的に使える広い土間
ダイニングテーブルを兼ねたキッチン
外壁は木のよろい張りで黒い木材保護塗料で塗装
玄関ドアは大きな木製引き戸
玄関の引き戸を開けると広い土間へ続く
釣り道具などを置ける広い土間
海側の軒の深い縁側
軒の深い縁側
広い土間の玄関
リビングの窓から見える国定公園の緑
開放感のあるリビングダイニング
ダイニングテーブルを兼ねたアイランドキッチン
構造材を現した天井
リビングダイニングと玄関の土間を仕切る木製ガラス戸
玄関の壁に埋め込んだ照明