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設計、施工、監理、土地・物件探しを担当
前の家は湿気がすごくて、本や洋服、カーテン、壁にまでカビが生えてしまって大変な思いをしていたお施主様。引越しを検討しながら、いつかは自然素材を使ってリノベーションした家に住みたいと想像していたそうです。「てまひま不動産はネットで見つけたのですが、施工事例がどれも好みだったんです。妻の実家にアクセスしやすいエリアに根差した不動産屋だったので『ここにお願いしよう』と決めるまでに時間は掛かりませんでした」
壁や天井には湿気を吸収してくれる効果のある珪藻土クロスを使っています。でも、実は一番力を入れたのは断熱。この物件はもともと窓が6ヶ所もあって風通しが良い反面、断熱材がありませんでした。窓は風や光だけでなく冷気や熱気も運んできます。ヒアリングの時にご主人が寒がりだという話を聞いていたこともあり、断熱はマストだと思いました。外気に面する壁と床、折り返しとなる天井部分および6ヶ所あるすべての窓に内窓を造作して断熱を施しました。エアコンの冷暖房の効率が良くなり、カビの原因となる結露を抑えることができます。ちなみに、内窓があると体感温度が2度くらい変わること、ご存知でしたか?
私たちの希望はすべて反映してくださるので、断熱に関してはもう設計士さんにお任せしようと。もし、「断熱するのか決めてください」とだけ言われて、夫婦だけで相談していたら削減してしまっていたかもしれない。住んでから苦労するのは自分たちのはずだけど、目に見えない部分だから削減しがちですよね。設計士さんに考えていただいて、ちゃんと断熱をして本当に良かったなと思います。
断熱施工をして部屋の中が快適な温度に保たれるようになってから、娘さんも風邪をひかなくなったそう。「前の家の時はとにかく狭かったから娘を起こさないようによく小声で話していたよね〜。お互いくしゃみも我慢して(笑)。でも今は寝室とリビングの距離が離れているから、普通の声で話せる。体調だけじゃなくて、気持ちにも余裕が生まれた気がする」と、伸びやかな暮らしを楽しんでいらっしゃるそうです。
インナーテラスの障子は、もとからあったものを再利用。枠はリビングと同じ藍色を塗装して紙だけを張り替えた。
ハンガーパイプには市販品ではなく栂(つが)の材を使用。雨の日は物干し竿として大活躍します。
無垢材と珪藻土クロスでシンプルに仕上げた。寝室に造作した本棚は、旦那さんお気に入りの漫画コーナー。
構造上断熱ができない玄関は、結露対策のためタイル張りにした