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設計、施工、プロデュース・コーディネートを担当
家具インテリアが趣味の単身男性。仕事も建築関係ということもあり、とにかく居心地よい住宅を作りたい。という強い要望がございました。もう一つの条件として人生設計上、7年程度で転居となる可能性があるため売却することを想定していました。こだわり尽くした自由設計と7年後に売却する汎用性の両方を満たすリノベーションです。
①自由設計でこだわりの工事→工事費は高騰すること想定、物件価格をできるだけ抑えたい。
②売却時に損したくない→資産価値として残りにくい工事費を圧縮して良質な物件に費用を捻出。
上記のように相反する要望を併せ持っていました。よくお話を聞くと、、自由設計のご要望が主に「間取り」に関するものであることがわかりました。高級材料を使用したり、造作家具を作り込むことは必要なかったため、満足度を保ちつつ、工事費は抑えることができるとわかりました。
築年数や広さへの優先度は低かったため、不動産は、新耐震基準を満たすこと、単身者に人気のある駅で駅徒歩もネックにならないこと、をテーマに最低限のスペック。物件価格を上げすぎないよう努めました。また、売却の際、他物件と差別化できるよう「何かひとつ秀でたもの」を持つマンションを探しました。
本当にこだわり抜いた自由設計でしたが、3年後に即日完売の素敵な売却ができて満足していらっしゃいました。
とにかく一つ一つを設計担当とともに、丹念に進めていきました。時にはお酒を酌み交わしながら雑談タイムを交えて。※設計打ち合わせ中は絶対に飲酒しません。
自分のためだけにこだわりぬいて作ったものが、売却時に4組のお客様より購入希望を頂いたこと。考え抜いて、空間の特性を最大限活かす設計をすれば、自由設計もみんなのニーズになるとわかりました。
リビングとダイニングは明確な線引きをせず、季節や日照によって入れ替えができるように計画しています。ずいぶんと自由に暮らせるようになります。
LDK全体。室内は間接照明で統一。目に見えないところに照明を仕込むことでお部屋の洗練度をあげています。また、夜は柔らかな光で優しい雰囲気となります。
II列式キッチンはコンパクトな納まりながら、夫婦二人が同時に調理しても苦になりません。バックカウンター側は人造大理石にして使用性を高めています。
フルオーダーのII列式キッチン。オープンサイドはモルタルで一体成形しています。下部は引き出しなどを作りつけず、フレキシブルにゴミ箱やストッカーをカスタム。壁側は収納力を持たせて食器やカトラリーを納めています。奥のパントリースペースは部屋内側から見えないため、大量の食品が入れてあります。
キッチンからLDKを望む。開放的でお部屋全体が見渡せるキッチン。長時間料理をしていても快適です。
ソファの裏は大きなWICを設置。こちらも壁を少し縮めて、外周回りを通行できるようにしています。光と風が心地よく通り抜けます。
空間同士の境界を曖昧にすることで、実際の広さ以上の開放感を得られることを目指しています。TVやテーブル、家具の配置は季節や日照によって入れ替えが可能なフレキシブルな設計。壁の奥は南向きのベッドスペースです。
ベッドスペースは住居内で最も明るい南面に設置。左右の壁は開口があり、上部も抜けています。間接照明が壁の上端には仕込んであり、柔らかな雰囲気を演出します。
玄関からLDKへは隔たりなくアプローチ。左手がサニタリールーム、右手に書斎があります。壁には等間隔にスリットを意匠してリズムを付けつつ、一部は扉の引手となっています。
収納は一か所に集中させています。壁は天井まで伸ばさずに開放的な収納です。
玄関を入ってすぐ右に曲がると書斎があります。 左手に見えるのは、大容量の下足入れです。
書斎の中から玄関収納を望む。ここも壁と一体となるデザインで計画し、存在感を消しています。
書斎の窓からは商店街を一望できます。
洗面室とトイレは一室に集約しています。
奥のニッチには間接照明を仕込んであり、窓から入る日光のような優しい光が特徴です。