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設計、施工、土地・物件探しを担当
築20年の中古マンションを購入し、猫ちゃんとの暮らしへの思いを反映させたフルリノベーションを行いました。これから日本でも人気が出そうな「japandi(ジャパンディ)スタイル」を軸に、アフリカや北欧の雰囲気も取り入れたこだわりのインテリアに心が弾むお家です。
以前は賃貸にお住まいだったものの、仕事や年齢などを考慮して、そろそろ資産形成として住宅購入を検討したとのこと。同時期、ご実家もリノベーションを行い、その仕上がりを見て、今後売却することも視野に入れるなら中古物件をリノベーションするのが良いかもと考えたそう。ただ、ご実家のリノベーションはパッケージプランタイプで選択肢が少なく「もっと自由にしたい」と思ったのでWEB検索したところ、てまひま不動産がヒット。
まずはセミナーに参加したところ、てまひま不動産は自然素材を扱ったリノベーションが得意だと知り、希望するテイストを叶える上で力になってくれるはずと確信し、ご依頼いただきました。
売却も視野に入れた時「日本にまだ入ってきていないテイストを取り入れるのも面白いかも!」と閃いたとのこと。行き着いたのが「japandi(ジャパンディ)」というインテリアスタイルでした。ジャパンディスタイルは、伝統的な日本の和室と、北欧インテリアが融合したような空間。「床と壁の色は合わせたい」というご要望をいただき、設計士からはリビングや天井の壁に「シナベニヤ」という素材を提案させていただきました。板同士を少し離して等間隔に並べる「目透かし」という手法を使えば、素材の風合いを活かしながらも、ジャパンディに相応しくスタイリッシュな印象になるだろうと考えました。
私の場合は「部屋によって役割を変えてみる」というのを意識して良かったなと思います。平日の在宅勤務では、環境の整った書斎に入れば仕事のスイッチが入るというか。キッチンはコーヒーを淹れたり、食事をするくつろぎのスペースとしてあるからこそ、同じ家のなかでもメリハリが生まれるもの。あと、リビングのような場所って、つい生活感が濃くなりがちですが、あえて生活感を出さないように、極力物を置かず、こだわりの家具を数点置くことで、家のなかにカフェのような、職場とも自宅とも違う、静かに過ごせる自分だけの特別な空間をつくれたな、と思っています。
夏頃に初来店いただいて、10月末に購入された後、設計のスタッフにバトンタッチして、間取りやデザインを決める打合せ期間が3ヶ月ほどありました。そこからさらに工期を3ヶ月ほど挟んで、完成という流れです。
設計側では、間取りを検討しやすいように「SketchUp」という建築設計ソフトを使って内装を3Dに起こして、打合せ時にお施主様に確認していただきました。その場ですぐ見比べることができ、間取りの検討がしやすいです。
日本の和室の木や竹などの自然素材を使った素材の質感を大切にした空間に、北欧のインテリアでアクセントを入れる「ジャパンディ」スタイルのリビング。お施主様が集めたアフリカの雰囲気を持つインテリアが印象的。壁の白い収納はデンマークのスチール家具「Anne Linde Aps」。キャットタワーとしても見せる収納としても機能する。
グレージュのカウンターキッチン。キッチンと右上の棚はGRAFTEKT(グラフテクト)のもの。単身で住むなら、ダイニングテーブルなどの家具を置かずに、思い切ってカウンターキッチンにしてみるのもリビングが広くなるためおすすめ。
洗面には視覚効果を狙って横長の大きな鏡を設置。さらに洗面台と寝室の間の戸を全面ガラス張りにすることで、自然光が入るように工夫した。洗面台は平田タイルでオーダー、アクセントタイルはキッチンと同じくテラゾー(人造大理石)を使用。
室内に親善な空気と明るいが入るようにキッチンと寝室の間の壁には腰の高さに小窓を設置。猫の通り道にも。キッチンの壁にはイタリア発祥の人造大理石「テラゾー」デザインのセラミックタイルを使用。
リビングの窓の一つには、ブラインドカーテンの代わりにプロジェクタースクリーンを設置。大画面で映像を楽しめるようになっている。
無垢フローリングにはバーチ(カバ)を使用。壁と天井の色のトーンと揃うように、白く塗装している。バーチは硬年数を経ても変色しにくく、硬すぎず柔らかすぎず、適度な硬さで足に負担がかかりにくい。