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設計、監理、プロデュース・コーディネート、土地・物件探しを担当
ご夫婦共に映像系クリエイターご夫妻が選んだのは、土地勘のある五反田の閑静な住宅街に佇むヴィンテージマンション。家は「住まい」であり、「オフィス」でもあるというご夫婦の物件探しからサポートしました。
賃貸で築浅のタワーマンションにお住まいでした。設備も整っていて快適だったものの、「なんとなくその“綺麗な家”に自分たちが合わせているような感覚があって。部屋もキッチンもお風呂もすべてが出来合いのもので、なんだか気恥ずかしいような感じもあった」のだそう。一方で、ご主人のご実家はお母様が設計された素敵な住まいで、訪れるうちに家を作ることに興味を持ち始めました。
(EcoDecoに出逢われる以前の)物件探しの当初は「リノベーション済みの中古マンション」を探していらっしゃいましたが、「このキッチンは自分たちの趣味とは少し違うなぁ」などとリノベーション済みでは満足できなくなり、Webリサーチをする中で見つけたEcoDecoにお問合せくださいました。
「EcoDecoさんと一番最初に内見したのがこのマンションでした。私たちから相談した物件もありましたが、担当者さんが、私たちにはなかった視点で的確に難点を指摘してくれたので、だんだん候補から外れて、やっぱりこの物件がいいなと思うようになりました。」(奥様)
ご夫婦からは、二人とも自宅で仕事ができるようなSOHOスタイルにしたいこと、キッチンにはいいものを使いたいこと、洗面ボウルは2つ欲しいこと(実際には幅広の洗面ボウルを1つ設置することで要望を解決)、バスルームにはタイルを使いたいことなどのご要望をいただきました。
スタイリッシュな見た目の内装に目が行きますが、実際には家事動線や生活動線、快適性も考慮されていて心地よく暮らせるような設計になっています。
<ふたりで立てる洗面台>
使う時間が重なることが多いということで、ご夫婦が並んで使えるような幅広の洗面ボウルにしました。水回りの通路のような場所にあるため、圧迫感がでないよう、洗面台の下はほぼオープンに。足元があいているので、床に広がりがあり、実際の面積よりも広く感じる工夫をしています。
<限りなく短くした洗濯、物干し、収納の動線>
水回りは1部屋にまとまっています。入り口付近に洗濯機、窓の近くに物干しバー、そのすぐ隣にウォークインクローゼットを設け、乾いたものをそのまま収納できるようなコンパクト動線になっています。
「以前の住まいは脱衣所に洗濯機があったので、洗濯が終わったらベランダに運んで干して、取り入れたら畳んでそれぞれの部屋のクローゼットに持って行ってという流れだったのですごく面倒でした。仕事が忙しい時には「なんでこんな面倒なことをやらなくちゃいけないんだ!」と思うこともあって。それが今は洗濯機から出したら隣の浴室で干して隣のクローゼットにしまえるので、ほとんどストレスがなくなりました。」(奥様)
<玄関土間から「土足のまま行ける」パントリー>
玄関ドアを開けると、縦に長く広がる土間と壁一面の収納。その先にパントリー、キッチンと続くレイアウトです。買い物から帰って、そのままキッチンへ届けられるよう、このレイアウトにしました。また、キッチンは「見せたいところは見えるけれど、見せたくない家電はリビングから見えない」ようになっています。
<物件探しについて>
「リノベ済みマンションを見ていたのですが、物足りなくなって自分達でリノベをしようと思って訪ねたのがEcoDecoさんでした。訪ねた当日に物件を紹介してくださったスピード感や、的確に物件の難点を指摘してくれたところもよかったです。結果的に一番最初に内見した物件を購入することができました。ローンの組み方も全然わかっていなかったので、そのあたりをサポートしてもらえたのもよかったです。」(奥様)
<リノベーション設計について>
「こんな感じがいいなっていうのを相談しながら、図面に起こしていってくださるのは、とてもやりやすかったです。設計だけじゃなくて物件探しから設計、工事、引き渡しまでいろいろな工程を想定したうえでの一連の動きをお任せできるのはEcoDecoだったからかなと。」(ご主人)
ご夫婦からの「今日これからお伺いしてもいいですか?」というお問い合わせから始まりました。実際に当日にいらっしゃり、対応したスタッフがそのまま物件探しから設計までをトータルで担当させていただきました。
コンサルテーション当日に条件やこれからの暮らしのイメージ、求めていることなどを伺い、それに合う物件をいくつかご紹介しました。その後、数回内見に行った中で「やはりあの最初の物件がいい」となり、現在のお住まいを購入されました。
リノベーションの設計は約4ヶ月間。ヒアリング、ファーストプレゼン、セカンドプレゼン、設計契約、内容のブラッシュアップ、工務店の相見積もり、見積の精査と進み、金額や施工内容に優位性があった工務店と工事契約、工事期間は途中の工事休止期間を除くと約2.5ヶ月でした。
元々は窓のないユニットバスでしたが、お部屋自体がワイドスパンで角部屋、光が入りやすい恵まれた条件を生かし、自然光が入るようなバスルームに。在来工法ではなくハーフユニットとし、予算を抑えながら「タイルのバスルームにしたい」というリクエストを叶えつつ、在来工法特有のリスク回避をしました。光が綺麗で気持ちの良い浴室です。
「温泉は好きなのですが、自宅のお風呂ってただ体を洗う場所って感じがしてちょっとつまならかったんです。開放感のある浴室になったおかげで、今は朝は窓を開けて入ったり、夜はキャンドルを灯して音楽を聴いて入ったりと、以前からは想像もつかないくらいにお風呂が好きになりました。」(ご主人)
海外出張の際に宿泊したホテルのシャワーを参考に、黒の艶消しのシャワーユニットを採用したところもお気に入りポイント。
ご夫婦共に映像クリエエイターをされていますが、欲しいワークスペースはそれぞれ。ご主人の場合は、キッチンの奥にあえて小さく作った書斎がワークスペースです。デスクとチェアがあり、振り向くと収納スペース(隣り合わせになっている寝室と入れ子になっている)のみの1.5帖程度の小さな部屋。ご主人はここで構想を練ったり、作業をすることも多いのだそう。漫画喫茶をイメージしているので、椅子はリクライニングチェアになっています。
奥様はキッチンカウンターからひとつづきになっているワークスペース。奥様がキッチンに立つことが多いため、煮炊きをしながら仕事をするというスタイルが心地いいのだそう。
一般的な幅の1.5〜2倍あるフローリングはおおらかな雰囲気。広いリビングとも相性ぴったりです。ソファは今回設計したオリジナルオーダー。
LDKの中でキッチンの存在感が大きくなりすぎないよう、キッチンの床はリビングより一段下げています。
リビングより一段下げて作ったキッチン。引き戸を開ければパントリー、玄関までひと繋がりになる。素材はモルタライク
「ベッドより寝心地がいい」というオーダーソファ。ファブリック、木、アイアンと異素材を合わせた大きなソファはリビングの主役です。
ベッドルームはリビングの奥に。一段下げてゾーニング。造作家具の間仕切りも効果的です。
リビング奥、バルコニーを通して見える借景が心地よい場所に、ご主人の「漫画喫茶のような」籠れるワークスペースを作りました。
洗面台の下は、シンプルに棚板一枚のみ。洗面を浮かせることで、広く感じられる。窓辺にあるのは洗濯物を干すためのハンガーバー
洗濯、物干し、収納までを最短の動線で行えるランドリースペース。写真の右奥はバスルームになっています
自然光が入る気持ちの良いバスルーム。ご主人がお風呂好きに変わったとおっしゃるのも納得です。浴室はハーフユニット。予算を抑えながらも海外のホテルのような洗練された空間に仕上げました。
自然光が入る脱衣スペーす。壁面はタイル張り、床はモルタル仕上げです。タオルウォーマーも設置しました。
メインの廊下とは別の動線も設置。玄関から靴棚、パントリー、キッチンへと繋がっています。
玄関にも壁一面の大きな収納を設けました。天井までの引き戸がスタイリッシュです。
トイレにもバスルームと同じタイルを一面に。本棚、手洗いも造作しました。