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〈戸建てリフォーム・リノベーション〉
お母さまと同居することになったUさん。広さは十分にあったものの、家族みんなでくつろぐLDKや収納、書斎の必要性などから、リフォームを決意しました。ハウスメーカーの手掛けた2×4工法は、間取り変更が制限されるケースもありますが、今回は構造計算のもとに梁を補強し、壁を開口することができました。
北側で暗く、独立していたキッチンは、陽当たりのよい南側に大移動。家族が自然に集まるLDKが誕生しました。さらに、吹き抜けを増床してご主人さまの書斎を新設。階段の1階から2階までの壁一面に本棚を設け、家族みんなで使う、ちょっとした図書室のようなスペースが誕生しました。トップライトからは心地のよい自然光が降り注ぎます。階段に腰かけ写真集や図鑑を眺めたりと、これまでよりも気軽に読書をたのしめるようになりました。スペースを無駄なく使って必要なスペースを設け、ゆとりのある暮らしを実現しています。
トップライトが明るい2階。使わない和室を取り込み、開放的なLDKに生まれ変わりました。2×4工法のためになくせなかった壁は、ダイニングからの目隠しのパネルとして活用。またこれまで湿気とカビに悩まされていたことから、リビングと寝室それぞれの南側に窓を設け、抜群の通気性を持つ南北通風を可能にしました。
天井の高さを利用し、壁一面に大きな収納を造作しました。オープンの棚と白い扉が交互に並ぶ、壁をくり抜いたようなモダンなデザインがアクセントとなっています。窓際には3人同時に使えるできるデスクカウンターを設置。長いカウンターと間接照明が長手方向を強調し、空間に奥行きをつくっていることもポイントです。
陽当たりのよい南側に、キッチンを大きく移動しました。既存の窓をふさぎつつ、採光・通風に必要な窓を新設。シックな木のシステムキッチンは、家具のようにどっしりとした重厚感を放ちます。下がり壁によって空間が分断されてしまうことを避けるため、収納の側面下がり壁に組み込みました。明るい自然光とおだやかな風、木のぬくもりに包まれた、居心地のよいキッチンが誕生しました。
1階から2階にかけての階段に、大きな本棚を設けました。階段を上り下りするだけの動線ではなく、立ち止まったり、段板に腰掛けて本を読んだりする、ちょっとした図書室のようなスペース。2階のトップライトからは自然光が注ぎ、段板に座って本を読んでいると時間が経つのを忘れてしまいそうになります。
6段目より上は、木製階段からスチールのストリップ階段に切り替え、トップライトから注ぐ自然光が1階へ届くように工夫。支柱にはフラットバーを使ってクールにしつつ、手すりは手のひらにフィットしやすい丸棒を使用しています。支柱をあえて段板の外側に取り付け、階段からジョイント部を見せずに美しく仕上げたこともポイントです。
階段と本棚を白い壁で切り取り、その先に続く空間を期待させるような空間構成に。フローリングは、LDKと同じヨーロピアンオークで統一しています。上品な木目、肌に触れたときのやわらかさは心地よく、愛猫も床に寝そべっては、いつも気持ちのよさそうな表情を浮かべているのだとか。