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閑静な住宅街にメゾネットマンションを購入したGさん。間取りもデザインもすべて、ライフスタイルとお好みに合わせてリフォームしました。
求めていたのは新築のような真新しさではなく、長年暮らしてきたような趣。完全にヴィンテージではなく、どこかモダンさや印象も感じられるような雰囲気をご希望でした。色ムラや刷毛の跡を残した塗装の壁や、ヴィンテージ加工のフローリング、黒皮鉄の階段。経年を感じさせるテクスチャーで趣を表現しつつ、艶あり塗装の壁やアーティスティックなライトによって、モダンな要素もプラスしました。どことなく引き締まった印象を与えながらも、ほっとくつろげる空間に生まれ変わっています。ワンルームのように伸びやかな空間構成もポイントです。
キッチンの手前には黒皮鉄の腰壁を立ち上げました。表面には、曲げや溶接の加工時にできた傷や変色など、が刻まれ、経年と無骨さを演出。一方、背面収納は艶あり塗装でややモダンに仕上げるなどし、ヴィンテージに偏りすきないようバランスを図っています。キッチンの移動で生じた段差には間接照明を入れ、デザインの一部に見せたこともポイントです。
端から端まで見通せるワンルームのような空間にリフォームしています。吹き抜けに面した2階の壁をなくし、上下階にもつながりをつくりました。刷毛跡や塗りムラを残したグレーの壁、ヴィンテージ仕上げのフローリング、変色した黒皮鉄の階段。シンプルなデザインながらも、素材感で経年変化を表現しています。
階段はキッチンの腰壁と同様、黒皮鉄を使用。薄い黒皮鉄板が一枚板のように折り上るような、軽やかな印象です。上部は黒皮鉄のささらと木の踏み板に切り替わり、自然光を透します。手すりはスリムなフラットバーで、下部には付けずにスチール階段のシルエットを強調。使ううちに錆びたり、擦れたりししながら、味わいを深めていきます。
ご希望だったモルティーニのシステム家具を設置し、“見せる”クローゼットに。お持ちのスーツや小物の量やサイズに合わせ、デザイナーが細かな仕様をオーダー。どこに何をしまうかが明確で、たくさんの衣装を整然と並べることができるようになりました。お気に入りのアイテムが、空間を華やかに彩ります。
2階は書斎~WIC~水まわり~寝室が続くプライベートなスペースです。床にはオークの無垢材をヘリンボーンに張り、オーセンティックな雰囲気に。洗面・浴室・トイレを一カ所にまとめ、ダークグレーで塗装することで、“ワンルームに大きな箱が鎮座している”といった印象をつくりました。
間接照明によって、限られたスペースに奥行きを感じさせています。ライトグレーで塗装した壁や収納扉がモダンな印象。一方で、洗面台の天板は古材、側面には黒皮鉄を使用し、使い古したような味わいを与えました。壁の上部に入れたFIXガラスを通じ、寝室の窓から注ぐ自然光が届きます。