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〈戸建てリフォーム・リノベーション〉
ご両親から譲り受けた一戸建てに、家族5人で暮らすSさん。築30年のお住まいは、家族みんなでくつろぐリビングがなく、さらにご夫婦好みのデザインではありませんでした。
まずは陽当たりのよい2階にLDKを移動し、既存の柱をなくして大きなLDKを設けました。理想のイメージは、青山モデルルーム。シンプルさのなかに、ヨーロピアンオークの無垢フローリングやジョリパットといった自然素材のぬくもりをたっぷりと感じさせる趣ある空間に。数年前から”いつかリフォームするならクラフトに依頼しよう”と、決めていたというご主人さま。「ソファに座ったらなかなか立ち上がれない」と笑顔を見せてくれました。
LDKのフローリングはヨーロピアンオークを使用。壁と天井は白で明るく仕上げつつ、フローリングの上質感を引き立てています。TV背面の壁は、ジョリパットの校倉塗りに。櫛引き仕上げによってできる凹凸が職人さんの手仕事を感じさせ、さらに間接照明によって味わい深い陰影が生まれています。
柱を減らして開放感をアップ。既存の柱を減らした変わりに梁で補強しているため、天井の一部が下がっていますが、そこに無垢の木板パネルを張って、LDKのデザインポイントとしました。なくせなかった柱は黒スチールの円柱に変え、方向性を曖昧にしつつ、やさしい空間を引き締めています。
キッチン〜ダイニングの床は、掃除をしやすいタイルを貼りました。床材を貼り分けることで、同じ空間で視覚的にゾーニングしています。またこちらのお住まいは形状が特殊なため、一部の壁が斜めに。そこでクラフトの家具部門『CRAFT PRODUCT』のダイニングテーブルを、壁の形状に合わせて造作しました。繊細なシルエットと滑らかな肌ざわりで、デザイン・使い心地ともに気に入っているそうです。
うねりのある木目の側面と、白くフラットな天板がやさしい家具のようなキッチンは、ご夫婦で何度もショールームを訪れて選びました。LDKにさりげなく溶け込み、「料理がたのしくなった」と奥さま。左奥はパントリーとなっており、リビングからの見た目をすっきりと。窓際のカウンターで宿題をするお子さまたちを、家事をしながら見守ることができるようになりました。
座ったり、寝転がったり、洗濯物をたたんだり。便利な畳スペースは「残したい」とご主人さま。畳スペースを一段上げて中央に畳を敷き、寝室を兼ねたくつろぎの和室にしました。さらに、寝室と入り口の間の動線上にWICを設け、スペースの無駄をなくしたこともポイントです。出入りもスムーズで、家族みんなで使いやすくなりました。
ふと立ち止まりたくなるようなエントランス。下がり天井がゲートのような役割を果たしています。LDKに足を踏み入れた瞬間に視界が狭まり、通り抜けると開けて、大きな開放感が訪れる仕掛け。壁のニッチには、季節ごとにディスプレイを変えるたのしみも。長手方向を強調した伸びやかな空間構成は、その先の広がりを象徴しているようです。