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通路であり見せる収納でもある、ドレスルームにびっくり。実は、とっても過ごしやすく熟考されたプランなのです。
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築40年のRC造のマンションのリノベーションで、「服を収納する」ということから空間を構成していった住宅です。クライアントは家で服を試着したり、お気に入りの服や買ったばかりの服を飾っておくのが好きだとおっしゃられました。大きなクローゼット空間が欲しいという要望でしたが、せっかくの服を完全に隠蔽してしまうのではなく、PLANの中央に大きなクローゼット空間を配置しました。そこは「ドレスルーム」と呼び、通路であると同時に見せる収納と隠す収納に分かれ、そのときの状況や季節に応じて常に変化する空間としました。そうすることにより、生活の中にファッションが入り込み、この空間を通るたびに気分が変わるような場所になったのではないかと考えます。インテリアの質感は既存の躯体を生かしながらモルタルと鉄で構成し、服や家具により空間が彩られるようなグレーでまとめあげました。
コンクリートのキッチン、コンクリートの床、スチールの家具、ビンテージの照明、アンティークの家具などでまとめたリビングルーム。全面に床暖房を埋設している。
ドレスルームと呼ぶ飾れるクローゼット空間。季節のものやお気に入りの服はショーケースの中、見せたくないものは右手のスチール家具の中に収納。ショーケースにはガラスの入ったスチール製引き戸を設け、ホコリ除けとしながらアパレル店舗のような雰囲気を演出している。
コンクリートで製作したダイニングキッチン。壁は既存を残し古さと新しさを共存させた空間としている。レンジフードカバーもコンクリートで製作している。
ディスプレイができるエントランスホール
エントランスのディスプレイの向こう側はバスルーム。
エントランスは飛び石を設け、土足の空間と分けている。庭的な意味合いのある空間。
飾りたいものはショーケースに。しまいたいものは左手の収納に。
ドレスルームの姿見鏡の向こうはおトイレとなる。
リビングの一角には書斎コーナーを設ける。正面の鉄の収納がドレスルームとリビングをゆるやかに間仕切る。
ダイニングテーブルも合板とモルタルで製作。
コンクリートのバスルーム。洗面と一体としゆったりとしたバスルーム空間としている。
リビングと一体になりつつも視線をさえぎった構成のロフトのようなベッドルーム。