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設計、施工、監理、プロデュース・コーディネート、インテリアを担当
Sさんが少しずつ買い集めたという北欧ヴィンテージの家具が、まるで昔からそこにあったかのように、しっくりと馴染む家。
細かく分けられていた部屋は、取れる壁をすべて取りはらうことで、ゆるくつながりながらも、それぞれのシーンでわけることのできるフレキシブルな空間へ。施主であるSさんの要望だった「暮らしやすい家」を叶えつつ、ハウストラッドらしい意匠が印象的なリノベーションです。
長男の高校進学を機に、家を買うことを決めたSさん。転勤も多く社宅住まいが長かったSさんは、自分たちのライフスタイルに合った間取りや好きなインテリアにしたいという気持ちが強かったといいます。
友人もリノベーションをしている人が多かったこともあり、家を買うと決めた際に、中古マンションを購入してリノベーションすることは自然な流れでした。
はじめに相談に行ったリノベーション会社では、対応してくれた人がスーツ姿で、”その人”がわかりにくいこと、さらに設計をする人が別にいるということに違和感を感じ、「自分と相性の合う会社を知りたい」とSUVACOの専門家紹介サービスに相談することに。
アドバイザーから紹介された3社の中で、好みの事例が多く、デザイナーとの相性もよかったハウストラッドにリノベーションを依頼しました。
「暮らしやすい家にしたい」というSさんの要望を叶えるべく、構造上、取り払えない壁以外はすべて無くし、家の中を回遊できる動線を確保。プライバシーに配慮し、最低限のドアはつけていますが、普段はオープンにしておけば、家中を気持ちよく風が通り抜けていきます。
部屋を細かく仕切らない間取りにしつつ、それぞれの部屋の印象は大事にデザインされているのも特徴的。石張りの壁や、あえて厚く作ったキッチンのカウンタートップなどフォーカルポイントとなる要素がきちんと用意されているので、どこを見ても絵になります。
また、収納をダイニングスペースとファミリークローゼットにまとめたことで、いつでもキレイな部屋がキープしやすくなりました。使いたい場所に使いたいモノがしまえるので、モノをとりにあちこち移動することもなくなり、「すごく楽になりました!」とSさんも大満足です。
施主:Sさん
「家の内装については、デザイナーの細田さんを信頼してかなりおまかせしました。でも、すごくいい仕上がりにしてくださって、おまかせしてよかったと思っています。
ダイニングスペースにある壁面収納とベンチは『こういうのをやりたい』とイメージを細田さんにお送りして、イメージ通りにしてもらいました。
ここに座って本を読んだり景色を眺めたりするのが好きですね。
前の家は広かったんですが、間取りがわたしたち家族の暮らしに合っていなかったので、いろいろと暮らしにくい部分がありましたが、それがすべて解消できました。
こうしたいっていうのはいろいろあると思いますが、予算のこともありますし、信頼できるプロの方にある程度おまかせした方が、うまくまとめてくれることもあるのではないかなと思います。」
HOUSETRAD デザイナー:細田さん
「SUVACOさんからSさんをご紹介頂き、メールでのやりとりの後、実例写真だけでなく実際の雰囲気を体感してもらうために、弊社モデルハウスを見て頂きました。
物件も探しているということだったので、どういう中古マンションがいいかなどのアドバイスもし、物件が決まった際に、内見に立ち合いました。その場で大枠の間取りと仕様を決定し、その後、要望や実際に新居に持っていく家具などの寸法を頂き、さらにプランニングを進めていきました。
実際に使用する素材のサンプルや設備器具などを見てもらい、ほぼほぼ仕様と間取りが確定したとこで、見積もりを提示。金額調整で5回程度打合わせをし契約、着工しました。
その後は現場で打合わせをして、小物を取付ける位置や、図面上ではわかりにくい所を現場の進行のタイミングに合わせて確認してもらいました。
現場の状況で、仕様や納まりなど微妙に変更しつつ最終竣工となりました。」
HOUSETRAD デザイナー:細田さん
「リノベーションの場合、実際解体してみたらやりたい事が出来なかったとか、お施主さまの意向などでプランが変わっていく事がほとんどの中、最初に現調に行った時に思った事が最後までそのまま形になったのもなかなか珍しいと思います。
淡々と冷静に受け入れてくれる奥さんと、打合わせでは一度だけ参加された優しい旦那さんが印象的でした。笑」
造作したアイランドキッチンが主役のダイニングスペース。3方向に窓があり、気持ちよく風が通り抜けます。レンガを張った壁の向こうに冷蔵庫を配置し、生活感を上手く隠しました。
木張りの壁が落ち着いた雰囲気を醸し出し、どこか図書室を思わせる書斎スペース。今は高校生になった長男が主に使っているそう。
リビングダイニングで使いたいものをすべて収められるように設計された壁面収納は、大工さんが現場で作りあげたもの。Sさんの要望に合わせ、出窓部分にベンチを設けています。「ここに座って本を読んだり、外を眺めたりするのが好き」とSさん。
キッチン収納もオリジナルを造作。持っていく食器の量に合わせて収納スペースを確保しているので、スッキリと収まっています。「食器棚が好きではないので、壁面収納に食器類が収まってうれしい。」とSさん。
”寝るための場所”という考えのもと、シンプルに設えた寝室。広さもコンパクトにし、シングルベッドが2台置ける程度に。書斎スペースと同じく、木張りの壁で印象的に仕上げています。
バスルームとつながる8帖の部屋をファミリークローゼットに。中央に造作された作業台は収納としても便利。この作業台があることで、洗濯物をたたむのがとても楽になったそう。
ラフの絵を見てテンションがあがったという洗面台。すべてタイルで仕上げ、クリーンな雰囲気が漂います。
動かせなかった壁は「どうせだったらかっこよく」と石張りにし、グッとヴィンテージ感のある空間に。それに合わせ照明もブラケットライトを採用し、光を壁に反射させて空間を照らすように設置しています。
元は壁があり採光が難しかった玄関も、壁を取り払いリビングとつなげたことで、明るさと開放感を得られるようになりました。チェッカーガラスの間仕切りが程よい目隠しに。左のかわいい扉はトイレです。
靴箱を取って幅を広げた玄関。ピーリング仕上げの壁がビンテージ感を演出しています。大きなサビニャックのポスターはSさんがもともと持っていたもの。今まではうまく生かしきれていませんでしたが、ようやくぴったりの場所に飾れたそう。
シンプルな設えの長男の部屋。2面採光なので明るく気持ちがいい。書斎スペースで勉強しているので、ここにデスクは置いていないそう。