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〈戸建てリフォーム・リノベーション〉
どこか懐かしいたたずまいがお好きだという陶芸作家の奥さま。レトロな空気感を意識しつつ、自然素材を取り入れ、心休まる空間に仕上げました。
リビングとテラスの間の窓は全開放サッシに変え、内と外が一体となるような伸びやかさに。手すり部分にもデッキを張って周囲の視線を遮り、晴れた日は窓を開放し、リビングの一部のような気軽さで使えるようにしています。リビングの勾配天井に張ったレッドシダーの木はあたたかく、包み込まれているような安心感を与えてくれます。ヘリンボーンに張った床のローズウッドは、空間に深い趣を与えるとともに、空間の方向性を曖昧にしてやわらかな雰囲気に。壁には調湿機能の高い珪藻土を塗装。既存の珪藻土の上から重ね塗りするなどして、コストダウンを図りました。
リビングとキッチンの間にあった壁を撤去して伸びやかなLDKを設けました。テラスの大きな窓からは自然光がふんだんに注ぎます。ひとつながりのダイニング・キッチンにはレトロな素材を散りばめ、住む人の人柄を感じさせる空間に。ご夫婦だけでなく、ゲストにとっても心地のよいLDKに生まれ変わりました。
ヘリンボーンに張ったローズウッドのフローリングは、クラシカルな印象を与えると同時に、方向性を曖昧にしてやわらかなイメージをもたらします。勾配天井には一枚ずつ木目模様や濃淡が異なるレッドシダーの板を張り、木に包み込まれたような心地よさ。重い印象にならないよう、フローリングよりも明るい樹種を選んでいます。
長手方向に張った天井の板が、住まいの奥行きを強調。リビングの入り口の親子ドアを大きな一枚の引き戸に交換し、開放したままで風がリビング~階段ホール~寝室へと抜けるようにしたこともポイント。陶芸作家の奥さまの作品をより魅力的に見せるため、ボリュームバランスを考えながらデザインしたTVボードと棚が空間のアクセントとなっています。
床には凹凸や色むらが懐かしいハンドメイドのテラコッタタイルを貼りました。壁の垂直に対して斜めに貼ってリズミカルに。壁には深い緑がレトロなタイルを貼り、ミッドセンチュリーを思わせる収納カウンターを造作。奥さまが選んだスタイリッシュなキッチンとレンジフードが、懐かしさあふれる空間をモダンに引き締めています。
「熱気がこもる」とお悩みだった北側の寝室は、FIX窓から開閉できる引き違い窓に変えてリビングから寝室へ、南北に風が抜けるようにしました。杉のフローリングは足ざわりがやわらかく、桐の天井、珪藻土の壁はやさしい雰囲気。どれも調湿機能がある自然素材で、寝室にはぴったりの過ごしやすさをもたらします。
コンクリートだったテラスには、無垢のウッドデッキを張って別荘のように。過ごしやすい季節には、大きな窓を開けてリビングの一部として使うことができるようになりました。手すりにもデッキを張って、ご近所からの目隠し対策。テラスが居住スペースを広く感じさせると同時に、内と外を一体にする役割を担っています。