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併設するレストラン棟で食事を提供する木造準耐火共同住宅(サービス付き高齢者住宅)一期32戸の計画である。
敷地は南に岩手山、北に八幡平、東に姫神山を望む自然景観に恵まれた立地である。
敷地の緩やかな高低差を生かし、リズミカルに雁行しながら次第に斜行し上昇していく計画とし、あたかも街道沿いの歴史ある宿場町のように連続した屋根並みを特徴とする景観を創りだしている。
内部は過度に機械装備品に頼ることなく、自立をサポートするシニア向け共同住宅として、敷地の高低差により生じる移動そのものを積極的に日常の運動として取り込む計画とし、厳しい冬の間も日中の日差しの時間変化を取り込むゆとりある共用廊下を介して住戸が繋がる計画とした。
結果的にCCRC(Continuing Care Retirement Community の略)
の目指すところと合致し、後付けながらも日本版CCRCの東北第一号案件として評価頂くこととなった。
ちなみに日本版CCRC構想では、「東京圏をはじめとする高齢者が、自らの希望に応じて地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療・介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくり」
を目指すものである、と定義されている。
高齢者住宅への思いが地域創生につながり、今後、二期・三期の計画へと繋がっていく予定である。
FFE(Furniture Fixture and Equipment)についても全て設計者が行なったことにより、高齢者住宅のイメージをよりアクティブなものとして表現することができた。