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この家は、1階が犬好きさん、猫好きさん向けの賃貸住宅、2階が犬を愛してやまないオーナーさんの住居という構成の長屋形式の住宅です。
人と犬たち、ネコたちが心地よく暮らせる家を目指しました。
長屋形式ですので、完全分離型の2世帯住宅を検討されている方の参考にもなると思います。
犬を愛してやまないオーナー様ご夫妻と、実際に犬と暮らし、オーナー様に劣らず犬を愛してやまない設計者である私がお互いアイディアを出し合い、一緒に作り上げた住宅です。
床材には柔らかで足触りが良く、滑り止め効果も担う浮造り加工を施した杉無垢フローリングを採用しました。人にもワンコにも心地良い床材だと思います。
また、プランニングではオーナー様ご夫妻の普段の生活、ワンコたちの普段の生活を考慮したゾーニングとし、基本的に1フロアで生活が完結できるようにプランニングしました。
エントランス夕景
バイク2台、自転車2台が納まる広めのエントランスホール。 ワンコとのお散歩の準備もゆとりをもって行うことができます。 床は黒モルタルとステンレス目地、壁はシナ合板目透し貼と空柄の左官仕上の組合せです。空柄の左官仕上の壁は、オーナー様の「この壁は空にしたい!」との要望を受けて、職人さんが左官コテをペインティングナイフのように操って仕上げてくれました。
こんな感じでバイクと自転車を収納します。
階段の段板は杉無垢板を浮造加工した物を用い、蹴上(段の高さ)を19cm、踏面(段の奥行き)を26cmと住宅の階段としては緩い勾配とすることによって、滑りにくく、人もワンコも昇り降りしやすい階段としました。
レッドシダー貼の現場造作キッチンを中心に構成した、オーナー様住戸のリビングダイニング。 床はワンコの足腰にやさしい杉無垢浮造加工フローリング、壁はシナ合板目透し貼、天井は針葉樹構造用合板現しです。
現場造作したⅡ型キッチン。 手前のレッドシダー羽目板で仕上げたシンクカウンターは食卓を兼ねており、バースツールを使用してちょうど良い高さとしました。
シンクカウンター内側。 シンクはワークトップ一体成型品をオーダー制作しました。 カウンターをワークトップより約25cm高く作ることによって、乱雑になりがちなシンク廻りがリビングダイニングから見えにくくなっています。
Ⅱ型キッチンのコンロ側キャビネット。 リビング側から見える部分は扉付きの収納、見えない部分はオープン収納とすることによってコストダウンを図っています。
梁上に設置した間接照明の灯りが、照明器具の存在を意識させず部屋全体をやさしく包みます。
リビングダイニングと隣接する書斎。
格子戸を閉めると、書斎はワンコの留守番スペースに。
リビングダイニングに隣接する書斎。 格子戸を閉めるとワンコの留守番スペースになります。 床材は粒上の防滑加工を施した外部用タイルを用いています。
屋根付きのルーフバルコニー。 ウッドデッキと手摺はレッドシダーを用いています。
寝室と造り付のクローゼット。
造り付のクローゼット。 エアコンもクローゼットの中に納まるように作ってありますので、使用しないときは隠すことができます。
ロフトへ通ずる階段
約8.5mx2.6mの広いロフト。
リビングダイニング吹抜け
有孔シナ合板を用いた犬グッズ用の収納。
病院用流しを用いた広めの洗面カウンター。 小型犬ならここでシャンプーできます。
外観夕景
外観全景。