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クラシックとモダンの良いところを組み合わせ新たな魅力の創造を試みました。敷地は神社が建つような良い場所「四神相応の地」です。
マンションを購入して10年位住んでいました。その後、子供も生まれ、どういう所で育てたいかを真剣に考え、住み替えることを検討し始めました。そして、都会に近い自然が豊かなこの土地に出会いました。北は山林、東と西は遠くに山が見え、南は、一段下がったところに、隣地の家が建っています。鎌倉設計工房には、友人の紹介で出会いました。
建築主の希望のひとつ「西日が美しく見える」家べんがら塗装と室内壁塗装は建築主自主工事を行い、コストダウンにつなげた。
毎日別荘へ帰るような生活を手に入れました。とても住み心地のいい家です。薪割りも含めて、楽しい時間を過ごしています!
設計および見積り調整期間に7ヶ月、工事期間9ヶ月。分離発注方式のため、設計者が毎日のように現場に通い、大工を始めとする各職人と直接打ち合わせて建物をつくり上げていきました。塗装工事は建築主と設計者が共に行いました。建築主と大工をはじめとする職人たちと設計者が魂を込めて作った建物です。
赤いべんがらの壁 その後ろは玄関ホール その上階段の踊り場はライブラリー子供たちの勉強コーナーでもある
階段の踊り場はライブラリー、子供たちの勉強コーナーでもある。南に面しており一日中明るい。向かいの山の緑が見える。黒竹を簾のように詰めて配して手前のダイニングと交流する。
木々の間からタヌキが顔を出します。このゾーンは引き戸で閉じることができます。テーブルの支柱は山のクヌギ。引き戸で閉じた際は客間としての使用も想定しています。
ダイニングエリアからキッチンを見ています。べんがらの濃紫色部の素材は木ですが扉の取っ手はアルミをライン状に使っています。水栓の手前は書籍などの収納、手前に倒して取り出します。左は収納タワー、上部の黒竹格子部はエアコン置場です。
カウンター上は内出窓、室内側に出っ張ります。天井の照明はしたがって外部になり、このライトは北庭も照らします。
赤いべんがらの壁がリビングルームの内外を繋ぎます。
手前の畳の下は収納になっています。最近ご主人が自作の縁側を軒下に作りました。
手前ではなく奥がこの家です。 お隣の敷地側から見ています。町田の中心地から離れているため背後には保存林が広がります。手前東には小川が流れ水の合流地点が南にあり、奥の西に道路が位置、北の背後には山!と風水上は気の良い理想的な場所とされます。
前面道路と敷地とは3メートルほどの高低差があります。 階段を上ってゆき敷地にたどり着いたところの写真になります。 外壁の木部は木摺板の上にべんがらを縫っています。 1階部分なので足場なしで気軽に塗り直しができます。 そのほかは金属板波板を使用し30年以上の長期にわたるメンテナンスフリーを目指します。
玄関手前の外観です。 玄関ドアの向こうに中庭の様子がうかがえます。 外壁の1階部分は木摺板の大和張りべんがら塗装 2階部分はガルバリュウム鋼板波板。 ガルバリュウムは亜鉛とアルミの合金ですので 30年以上の充分な耐候性があります。 昔のカラー鉄板瓦棒葺きで50年たつ建物の設計に携わりましたがこれも全く支障ありません。なのでガルバリュウムなら50年以上は確実と思います。
玄関入口部を斜め方向から見ています。 一歩入ったポーチ部には左にアルコーブがあり 傘立てのツボが置かれてます。右手のアルコーブは 収納で庭仕事などの道具が入っています。 外壁杉板は赤いべんがら塗装、2階はガルバリュウム鋼板波板、屋根や軒の裏側は黒紫のべんがら塗装です。
左手に玄関入口」、正面にキッチンの外壁と窓を見ています。 玄関側は赤茶のべんがら、キッチン側外壁は黒紫のべんがらで塗装。 外壁の杉板は大和張り。相互の板を少しずらして重ねてはります。そのため幅の狭い溝ができ、べんがらによる陰影を生み出しています。
玄関手前ポーチから眺めた写真です。 ロートアイアンの引手のついている戸が玄関戸です。ポーチの天井も、奥の玄関土間天井も濃紫べんがらを塗っています。例えばポーチの天井を見ると木目が銀色のごとく浮き出ていますが、べんがらにはこのように光の当たり具合で変化する顕著な素材です。正面のガラス戸からは外に出られます。
家は一つの物語。 玄関ポーチはまだ外、家に入る手前の空間でいわば物語のプロローグ。人を拒絶するような無言のたたずまいか、奥へと誘われているそれなのか気になるところですが、ここは後者。ポーチ部が暗く短いけれどトンネルのよう、奥に庭が見えて明るく誘います。
玄関土間に入りますと正面に庭を眺めるガラス窓が広がります。直接外に出ることも可能。 奥のリビングをほんの少し見せ奥ゆかしさを出し 奥へと興味をそそります。 手前右の衝立上の壁は薪ストーブの背面になります。 なお玄関の天井は低めですが、上は階段の踊り場を利用したライブラリーになっています。
玄関土間から薪ストーブの衝立壁越しにダイニングを眺めます。 衝立壁は杉板の大和張り赤茶べんがら、ストーブのステージは濃紫のべんがらを混入したモルタル仕上げ。 玄関土間はさらに濃くしたべんがらをモルタルに混ぜて仕上げています。
通常ですと玄関土間から1階の床まで27センチほどにしますが、ここは裏手に山を控え湿気の多いところ 床高は敷地から90センチほどに上げています。 そのためこのような階段が必要ですが、玄関土間と1階の床とがスキップした形で視覚的な変化も生み出しています。
玄関土間から3段階段を上がって1階の一般レベルに達します。そこはダイニングになりストーブを置くステージが右下に見えます。このステージは床よりも上がっているのでベンチ替わり。冬の寒いときは座って背中を温めたりもします。右奥にキッチン、さらに朝日が差し込む窓収納が見えます。
玄関ホールからダイニングへ、ストーブステージ上の吹き抜けを見る
右手の赤いべんがら壁の右手は玄関ホールとなります。 数段の階段を上りこの写真撮影位置にきて上を見上げると2階とつながる吹き抜けがあり。この周りに階段踊り場のライブラリーもあり、ストーブの熱気は2階へと広がってゆきます。
ダイニングからストーブステージ、玄関ホールを見ています。 玄関ホールの真上は階段を通して吹き抜けている、ストーブが置かれた場合の煙突による暖房効果を期待しています、玄関上の階段踊り場部はライブラリーになっており、ここは南に面し冬はひだまりとなります
天井及び壁にべんがらの濃紫色を塗っている。左端には 赤茶べんがら壁も見える。その奥は水回りのトイレ、洗面、浴室。が連なる。右手はキッチン境にはエアコンを仕込んだ収納タワーが見える。裏山には狸が顔を出す。
ダイニングから奥にリビング、左手前に暖炉ステージ及び階段室を見る
西日の美しさを堪能する住まい、がヴィジョン 右奥のリビングが西に面す、遠くの山の端から冬西日が差します。左手の階段室は南に面し、ベンチの竹格子を通して優しい日差しをダイニングは得ています。 暖炉ステージの後ろは玄関土間になります。天井の木部濃紫べんがらと奥のリビング壁の赤茶べんがら、西日に反応し幽玄の雰囲気を作ります。
この敷地は北に小高い山、東から西に至るまで前が開けている、神社が建つような場所である。建築主からの要望の中に夕日が沈むさまを愛でたい、美しさを味わいたい、項目があった。 リビングを西に向け里山に沈む夕日を、冬の夕方、木々の隙間から望めるようにした。右手のべんがら壁はその時鮮やかに輝き屋外の軒裏へと反射させる。
完成間際の写真です。 夕日が差してくる前の状態。 左下のスペースは玄関ホールですが このように西側にも開放し西日と庭、遠くの山の景観を楽しみます
ダイニングのテーブルを置いてみた時の関係性 階段、ストーブステージ、背後のべんがら壁、玄関ホールに立つ人、左手のキッチンゾーンなど。
キッチン収納棚 朝日が最初に差し込む窓に面しています。ここからも裏山の緑、遠く近くの里山の景色を愛でます
ダイニング脇のデスク。支柱はクヌギ。裏山から拾ってきたもの。南側には塀があるがあとはなく自然に開放しています。
ダイニング内のデスク。収納タワーには専用の書棚がついています
デスクからは裏山にやってくる狸、雉の夫婦、を眺めます。